米SF連銀総裁:金利でレバレッジを抑制できるかは不透明

米サンフランシスコ連銀のイエ レン総裁は17日、米金融当局が金融市場のレバレッジ拡大を抑える手 段として金利を活用するべきかどうかは、「全く明白でない」と発言 した。この問題について一段の研究が必要だとの考えを示した。

同総裁は香港での講演で、「マクロ経済状況だけに基づいて必要 だと考えられる水準よりも高い金利を設定すれば、有害となり得るレ バレッジの拡大、ひいては資産価格の急上昇を抑止するのに役立つ可 能性がある」と分析。一方で、「金融政策をこのような目的で使えば、 他のマクロ経済面での目標を達成する妨げとなることは必然だ」と指 摘した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が低金利を長期間維持すると 表明していることが、アジアの資産価格を上昇させているという議論 がある。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は16日、米 国については「明瞭な」資産価格バブルは見られないとの認識を示し た。イエレン総裁はこの日、米国株相場は割高水準にはなっていない との見方を示した。

イエレン総裁は、金利をレバレッジ抑制の手段として使うべきか という「問いに答えるには、金融政策と銀行・金融業界、システミッ クリスクとの間の関係について一段の研究が必要だ」と語った。

イエレン総裁はまた、景気拡大期に銀行に資本水準を通常よりも 引き上げさせリセッション(景気後退)に備えさせる案に賛意を表明 した。「銀行が緩衝資本を好況時に積み増し、厳しい環境の下で活用 できるようにするシステムは、期待の持てる政策だ」と述べた。

香港金融管理局 (HKMA、中央銀行に相当)の陳徳霖(ノーマ ン・チャン)総裁は同じイベントで発言し、ゼロ金利は貯蓄をリスク 資産へと向かわせバブルをもたらす恐れがあると指摘した。

イエレン総裁は、FOMCが事実上のゼロ金利に踏み切ったのは デフレの「ブラックホール」を回避するためだったと説明。同総裁は また、緩慢で時間のかかる景気回復を予想し、雇用の伸びは弱い状態 が続くとの見通しを示した。

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