ECB総裁:ユーロは準備通貨となるため創設されたのではない-仏紙

欧州中央銀行(ECB)のトリシ ェ総裁は、ユーロはドルに代わって世界の準備通貨となるために創設 されたのではないと発言した。仏紙ルモンドが17日、同総裁とのイン タビューを報じた。

同紙によると、トリシェ総裁は「ユーロはドルと競争したり準備 通貨としてドルに代わるために創設されたのではない」と述べた。「E CBは国際社会でのユーロの利用を働き掛けてはいない」と付け加え た。

同総裁はまた、現行1%と記録的低水準にあるECBの政策金利 は「適正」だとの考えを示した上で、非伝統的な政策措置については 時期が来れば「徐々に」解除していくと表明した。さらに、景気刺激 的な金融政策の解除とともに、最終的には財政政策も転換する必要が あると指摘し、ユーロ圏各国政府が2011年までに財政赤字縮小の取り 組みを開始することを呼び掛けた。

同総裁はルモンド紙に、「域内のすべての国が中期的に信任される 財政戦略を策定することが必須だ」と語った。「欧州経済の回復は家計 部門と企業の信頼感回復にかかっている」とした上で、公的部門の財 政が維持不可能な状態であれば、家計と企業は支出や投資を控える可 能性があると解説した。

フランスについては、財政赤字が安定・成長協定の上限をさらに 上回ることがないようにと注意を促し、「既に異例の困難な状況にあ る」と指摘した。

トリシェ総裁はまた、世界各国の政府は将来の新たな金融・経済 危機に備える必要があるとの考えを示し、「向こう数十年の間に大きな 衝撃を体験する公算は大きい」と述べた。新しい技術の登場や中国や インドなど新興市場の台頭は、「常に適応し続ける」能力が当局に求め られることを意味すると語った。

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