WSTS:世界半導体市場の予測、来年12%増に上方修正

国内外の半導体メーカー65社で構 成する世界半導体統計(WSTS)は17日、2010年の世界半導体市場 規模が2469億2400万ドル(約22兆円)と前年比12.2%増加するとの 秋季予測を発表した。6月の春季予測での7.3%増に対し、パソコン需 要の回復などを織り込んで上方修正した。

09年予想は11.5%減と、世界的な不況により2年連続でマイナス の見込み。ただ回復基調を背景に春季予測の21.6%減からは低下幅を縮 めた。前提の為替レートは09年が1ドル=94.6円、10年は同93.8円。

11年の市場規模は2698億1100万ドルと、過去最高だった07年実 績2556億4500万ドルを上回ると予測した。DRAMやフラッシュメモ リーがけん引役になる見通し。

WSTS日本協議会の草間宏貴会長(NECエレクトロニクス営業 本部所属)は17日に都内で開いた発表会で、来年以降は企業によるパ ソコン買い替えの活発化や、民生部門でも中国などで景気刺激策の効果 が期待できる、と回復の理由を説明した。

草間氏によると企業向けパソコンの買い替えサイクルを考えると 更新時期は07-08年と見込まれていたが、昨年来の世界的な不況で現 行機種を「しばらく我慢して使う」例が増えた。景気回復を背景に来年 後半以降は、買い替えが本格化するとみている。個人向けパソコン需要 は現在でも好調という。

米半導体工業会(SIA)が今月5日発表した秋季予測によると、 世界の半導体売上高は09年に同11.6%減少した後、10年は同10.2%増 の2421億ドルに転じる見通し。SIAは6月予想では今年が21.3%減、 来年は6.5%増の2083億ドルとしていたが、世界的な景況改善を理由に 上方修正していた。

WSTS秋季予測による日本の半導体市場見通しは、09年が前年比

28.1%減と2年連続のマイナスながら、10年は8.9%増と持ち直す見通 し。他地域よりも調整入りが早かった米国や、全体のけん引役であるア ジアと比べると、回復ペースは鈍い見込み。

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