【今日のチャート】リライアンスの手持ち資金過去最高-買収可能に

米投資・調査会社サンフォー ド・C・バーンスティーンによると、インドの石油精製大手リライア ンス・インダストリーズの手持ち資金が過去最高水準に達したことに より、同社が国外で初のエネルギー資産の大型買収に乗り出す強力な 力を持ち、中国や米国の企業と競い合うことになる見通しだ。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ニール・ ビバリッジ氏(香港在勤)は、中国石油化工(Sinopec)やコ ノコフィリップス、シェブロンなど欧米のライバル企業と比較して、 「リライアンスは探鉱・生産の分野が弱い」と指摘。「リライアンス が国際的な総合企業になることを真に望むなら、大型買収を行うこと が重要だ」との見方を示す。

今日のチャートは、リライアンスの現金および現金同等物(黄 色の線)、米国の政策金利(赤色の線)、主要商品指数(緑色の線) の推移を示す。リライアンスの短期的投資と保有現金が2003年以降 約20倍に拡大し2560億ルピー(約4900億円)となる一方、ドル建 ての6カ月間の借り入れコストは過去最低水準に低下。買収のための 資金調達コストは割安になっている。26銘柄で構成するUBSブル ームバーグ・コンスタント・マチュリティ商品指数は10月に1年1 カ月ぶりの高水準に上昇。世界的リセッション(景気後退)が緩和さ れるなか、エネルギーや商品関連の資産の魅力が高まっている。

リライアンスは9日、大恐慌以降で最悪の世界的リセッション の影響で各社はキャッシュフローを維持するのが困難な状況となって いるため、国外で「興味深い案件数件」について検討していることを 明らかにした。リライアンスは、同社がオランダのリオンデルベーセ ルを買収する可能性があるとのインド紙エコノミック・タイムズ(E T)の報道に関連してこのコメントを発表した。化学品メーカーのリ オンデルベーセルは、欧米で製油所2カ所を運営している。

リライアンスの流動資産は133億ドル(約1兆1900億円)と、 インドの主要株価指数を構成する30社のうち最も多い。ビバリッジ 氏は、リライアンスが国外で石油精製会社を買収すれば、石油製品の 異なる市場への輸送に関して「より柔軟に」対応することができると の見方を示した。

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