ナブテスコ株反落、鉄道車両期待の上昇に一巡感-現実対比で割高さ

産業ロボットの減速機で世界首位 のナブテスコ株が一時前日比4.3%安の999円と反落、8営業日ぶり に1000円を割り込んだ。鉄道車両の需要拡大期待で直近の株価は上昇 してきたものの、現状業績と比較した投資指標面から一段の上げは難 しいとの見方が一部アナリストから出て、投資に慎重な動きが広がっ た。

東海東京調査センターは16日、ナブテスコ株の投資判断を「2(や や強気)」から「3(中立)」に引き下げた。大平光行アナリストは投 資家向けメモで、「中国・欧州向け鉄道車両など新市場への期待は強い が、『理想買い』だけでは、株価上昇に限界がある」と指摘した。

ナブテスコは10月30日、今期(2010年3月期)の業績予想を上 方修正した。本業のもうけを示す連結営業利益は従来計画と比べ7億 円増の57億円(前期実績120億円)に増額。ただ内訳は、精密機器で 5億円、航空・油圧機器で6億円上積みしたが、市場が拡大を期待す る輸送用機器、産業用機器をともに2億円ずつ減額修正した。

同社株は7月13日の830円を直近底値とし下値を切り上げ、足元 は1000円前後で推移。16日までの上昇率は26%と、同期間のTOP IXの1%高、東証機械株指数の13%高を大きくアウトパフォームす る。

大平氏は、この上昇材料を業績の上方修正、鉄道車両部品などの 成長期待とした上で、「これらの材料は株価に織り込みつつある。バリ ュー面からも割安感はすでに薄れており、株価押し上げ効果は弱いだ ろう」との見方を示した。同センターによる来期(11年3月期)の予 想PER(株価収益率)は、前日終値段階で26倍。日経平均の22倍、 TOPIXの19倍などを上回る。

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