豪中銀:追加利上げのペースは「未解決の問題」-議事録(Update2)

オーストラリア準備銀行(RBA、 中央銀行)は17日、今月3日の金融政策決定会合の議事録を公表し、 政策金利を低過ぎる水準で維持するリスクと、政府の刺激策が縮小す るなかで景気が冷え込みかねないリスクとの均衡を図るなか、利上げ のペースは「未解決の問題」だとの見解を示した。

RBAは議事録で、「経済状況が予想通りに推移すれば、一層の段 階的なキャッシュレートの引き上げが時間の経過とともに適切となり そうだが、調整のペースは依然として未解決の問題だ」と判断してい たことを明らかにした。3日の会合では政策金利であるオフィシャ ル・キャッシュレートが3.5%に引き上げられた。

ブルームバーグの調査対象となったアナリストは、「余剰生産能力 が当初の見通しほどでない」など豪経済が世界的なリセッション(景 気後退)から回復しつつある兆候を受けて、RBAが12月1日の会合 で0.25ポイントの追加利上げを行うと予想。そうなれば、記録的な3 カ月連続の利上げとなる。ただ、今月の豪消費者信頼感指数が低下し たことから、利上げが来年に先送りされる可能性もある。

議事録は、「利上げペースを考慮するに当たり、政策委メンバーは リスクバランスを意識した」と指摘。RBAは「企業と消費者の景況 感が脆弱(ぜいじゃく)であることが判明する可能性があり、刺激策 の効果が薄れるに伴い国内外の経済活動が予想以上に鈍化する恐れも ある」と説明した。

長期化

さらに、一部の借り手の信用状況は「依然厳しいもの」であり、 豪ドルの上昇で「生産は圧迫され、インフレ圧力が弱まる」とみられ ると付け加えた。豪ドルは米ドルに対し、年初来で33%上昇している。

一方で、議事録は「特に深刻な景気の弱さの脅威がいったん過ぎ 去れば、超低金利の長期化もそれ自体にリスクをはらんでいる」との 認識も示している。

RBAは約50年ぶり低水準の3%だった政策金利を10、11両月、

0.25ポイントずつ引き上げた。今年2度の利上げに踏み切ったのは同 行が世界で初めて。

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