ダイワボウ株急落し4月来安値、大型増資で株数最大3割増

機能繊維や情報システムを手掛け るダイワボウホールディングス株が急落。公募増資などによる資金調 達を16日に発表、最大で発行済み株式数が3割近く増える見通しとな った。1株価値の希薄化や株式需給の悪化が警戒され、一時前日比 17%安の226円と4月24日(安値208円)以来、約7カ月ぶりの安値 水準に沈んだ。同社株は、きょうで10日続落となる。

立花証券の平野憲一執行役員は、「今月6日に今通期の業績予想を 下方修正したばかりで、増資発表のタイミングが悪過ぎる。株主への 配慮が足りない」と話した。

同社が実施するエクイティファイナンス(新株発行による資金調 達)は、3500万株の公募増資と、オーバーアロットメントによる売り 出しに伴う、野村証券を引受先とする最大500万株の第三者割当増資。 これらによって新規に発行する株数は最大4000万株で、現在の発行済 み株式の28%に相当する。調達金額は最大118億円で、全額を借入金 の返済に充てる方針。

この借入金は、IT関連子会社であるダイワボウ情報システムの 株式取得のために借り入れた資金。ダイワボウは昨年9月にダイワボ ウ情報システムに対し株式公開買い付け(TOB)を実施、今年3月 の株式交換を経てダイワボウ情報を完全子会社化している。

今回のエクイティファイナンスは、自己資本比率向上といった財 務基盤の強化になるものの、「中長期的な成長につながる事業資金には 一切使われないことも、ネガティブな印象」と、平野氏は見ていた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE