米ダラス連銀総裁:ドル・キャリー取引のリスクをFRBは認識

米ダラス連銀のフィッシャー総 裁は16日、米連邦準備制度理事会(FRB)の責務の一つはドルの購 買力の維持だと述べ、政策金利を低水準に保つことで生じるドル・キ ャリー取引のリスクを当局者が監視していることを示唆した。

ドル・キャリー取引とは、米金利が記録的な低水準にあることを 活用してドルで資金を借り入れ、他の通貨建ての高利回り資産に投資 する方法。アジア諸国の一部は、FRBが政策金利をあまりに低い水 準に据え置いていることがこうした取引を助長し、自国の資産価格の 急激な上昇を招いていると主張している。

フィッシャー総裁はテキサス州タイラーでの講演後の質疑応答で、 「現在の金融政策が、そうしたリスクが起きる可能性を高めているか どうか」という疑問が存在するとしながらも、「これまでのところ、 われわれはその発生を目にしていない。それが起きれば、適切な行動 が必要となるが、それはわれわれが完全に認識しているリスクだ」と 語った。

同総裁は、FRBの責務はインフレをあおることなく経済が成長 できる状況を促進する一方で、ドルの購買力を維持することだと説明 した。

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