米国株:続伸、商品高や小売売上高で-ダウ136ドル上昇

米株式相場は続伸。主な株 価指数は1年1カ月ぶりの高値を付けた。商品相場の上昇と小 売売上高の回復に加え、アジア太平洋経済協力会議(APEC) 首脳会議が景気刺激策を維持するとの宣言を採択したことを好 感し、買いが膨らんだ。

S&P500種のエネルギー株指数を構成する40銘柄のうち、 エクソンモービルなど39銘柄が上昇した。原油相場が6週間 ぶりの大幅高となったことが材料。10月の小売売上高が前月比

1.4%増加したことを背景に、ターゲットやシアーズ・ホール ディングスが上昇した。アメリカン・エキスプレス(アメック ス)は大幅高。ローンのデフォルト(債務不履行)が6カ月連 続で減少したことがきっかけ。

S&P500種株価指数は前週末比1.5%高の1109.30。ダウ工 業株30種平均は136.49ドル(1.3%)上昇の10406.96ドル。

デイナ・インベストメント・アドバイザーズ(運用資産28億 ドル、ウィスコンシン州ブルックフィールド)の最高投資責任者(C IO)、ジョゼフ・ベランス氏は「この日は小売売上高がどの材料よ りも影響力が強かったようだ。小売売上高の増加は大部分の市場と 企業に役立つはずだ。売上高が伸びるとの認識が強まるだろう」と 述べた。

シンガポールで開かれていたAPEC首脳会議は15日、持続 的な経済成長まで景気刺激策を維持するとの首脳宣言を採択して閉 幕。16日は香港からロンドンに至るまで主な株価指数が上昇した。

バーナンキFRB議長は16日、銀行融資の縮小と低迷する労 働市場という経済の「向かい風」が、米国の景気回復ペースを抑制 することになるだろうとの見解を示した。

バーナンキ議長はニューヨーク・エコノミック・クラブで講演 し、「なお重大な試練に直面している」と語り、「融資の流れは依 然として抑制され、経済活動も弱く、失業率も高過ぎる水準にある。 将来的に揺り戻しに直面する可能性がある」と続けた。

ジェフリーズの株式取引ストラテジスト、クレイグ・ペックハ ム氏は「世界の首脳は景気刺激策から撤退するのは時期尚早だとみ ている」と語った。

ドル安・商品高

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.6%低下の74.880。一時は74.679と、2008年8月 以来の低水準を付けた。一方、原材料19銘柄で構成するロイター・ ジェフリーズCRB指数は2.8%上昇。9月以来の大幅高となった。 これを背景にS&P500種の素材株指数は2.3%上昇した。

原油相場の急反発を材料に、S&P500種のエネルギー株指数 は2.5%高。全10セクター中で最も上昇した。

デボン・エナジーは4.7%高。債務縮小や陸上のエネルギー開 発資金として最大75億ドルを調達するため、メキシコ湾や海外に ある資産を売却する計画を明らかにした。

金が最高値更新

金相場が過去最高値を更新したことを背景に、バリック・ゴー ルドやニューモント・マイニングが大幅高となった。

セキュリティー・グローバル・インベスターズ(ニューヨーク 州アービングトン)の運用担当者、マーク・ブロンゾ氏はブルーム バーグラジオとのインタビューで、金の最近の上昇について「株式 相場にとっては非常に明るい材料だ」と指摘。「商品買い・ドル売り の流れで、株式相場にとっては好材料のようだ。景気刺激策の効果 が続く限り、この動きは続くと思う」と語った。

JPモルガン・チェースが「フォーカスリスト(買い推奨リス ト)」に入れたUSスチールとAKスチール・ホールディングがとも に急伸した。需要増を背景にした価格上昇見通しが推奨理由。

個人消費

ビーコンクレスト・キャピタル・マネジメントの最高投資責任 者(CIO)、ケビン・ディブニー氏は「米個人消費に関する良いニ ュースは何でも前向きに受け止められるだろう。年末商戦が近づく につれ、注目が一段と高まる。そのため、消費関連の明るいニュー スは非常に真剣にとらえられるだろう」と述べた。

ノードストロムはゴールドマン・サックス・グループが投資判 断を「中立」から「買い」に引き上げたことが買い材料。「富裕層の 回復から恩恵を受ける中心的な存在になる」との見方が判断引き上 げの理由。

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