米国債:上昇、2年債利回り1月来最低-議長発言に反応

米国債相場は上昇。2年債利回 りは1月以来の低水準を付けた。バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長が経済の「向かい風」に言及、この影響で政策金利 は「長期にわたって」過去最低水準に据え置かれるとの認識をあら ためて示したことが材料。

2年債と30年債の利回り格差は3.50ポイントと、前週末13 日の3.54ポイントから縮小。バーナンキ議長はニューヨーク・エ コノミック・クラブで講演し、「銀行の貸し渋りの影響で、一部の企 業は事業拡大や雇用の能力が限定される」と述べた。

HSBCセキュリティーズUSAの金利ストラテジスト、ロー レンス・ダイヤー氏はFRB議長発言について、「連邦公開市場委員 会(FOMC)が前回の会合後に発表した、経済が非常に長期的な 減速に直面しておりインフレの問題はないとのメッセージと非常に 合致していた」とし、「政策金利はより長期にわたって低水準が続く との見方を支持するものだ」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時14現在、2年債利回りは前週末比4ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.77%。一時は0.76% と、1月23日以来の低水準を付けた。2年債(表面利率1%、2011 年10月償還)価格は2/32上げて100 14/32。

30年債利回りは8bp下げて4.27%。10年債利回りは7bp 低下し3.36%

「なお重大な試練」

バーナンキ議長は講演で、「経済はなお重大な試練に直面してい る」と語り、「融資の流れは依然として抑制され、経済活動も弱く、 失業率も高過ぎる水準にある。将来的に揺り戻しに直面する可能性 がある」と続けた。

また、「可能ならば最善のアプローチは、資産価格のバブルが将 来はじけた場合に備え、過度のリスクテークを抑制する監督・規制 手法を利用しシステムの回復力を確実にすることだ」と述べた。

「期待外れな状態続く」

米商務省が16日発表した10月の小売売上高(速報値)は季節 調整済みで前月比1.4%増加と、前月の2.3%減(速報値1.5%減) からプラスに転じた。変動の大きい自動車を除くベースでは0.2% 増だった。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチ ーフ債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「個人消費の回復は 期待外れな状態が続いている」とし、「需要や融資獲得の減少が影響 し、回復ペースは人々が期待していたよりもずっと遅くなっている」 との見方を示した。

ニューヨーク連銀が16日に発表した11月の同地区の製造業景 況指数は23.5と、前月の34.6から低下。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想の中央値30.0も下回った。

シティグループによると、米国債相場は今週予定される総額650 億ドルの利払いと償還金支払いを背景に、利回りが低下する可能性 がある。

シティの金利ストラテジスト、ニシャイ・パテル氏(ロンドン 在勤)は顧客向けリポートで、10年債はレンジ取引になるとした上 で、利回りが3.60%に上昇した際の押し目買いを推奨。一方、利回 りが3.20%を下回る水準に低下した場合には売るべきだと指摘し た。利回りは来年まで3.1-3.7%で推移すると予想している。

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