ドイツ銀のラスベガス・カジノ、資金面で水面下―実際に冠水の恐れも

独銀最大手、ドイツ銀行が差し 押さえによって自分の物にしたラスベガスの複合施設、コスモポリタ ン・リゾート・アンド・カジノは、現時点で完成が2年遅れ、工費も 計画から20億ドル(約1800億円)超過し、1社の貸し手が抱えた物 件としてラスベガスでは最も高くつくプロジェクトになっている。資 金面で水面下に落ち込んでいるばかりか、物理的にも冠水してしまっ た。

ドイツ銀は昨年、資金繰りに行き詰った開発業者のイアン・ブル ース・アイクナー氏からこの物件を差し押さえた。同物件は作業員が 砂漠の底にある帯水層を掘り当ててしまい、24時間ポンプで水をかい 出すとともに防御壁を建設することが必要になった。

複合施設の中のコンドミニアムの買い手や販売業者からは既に、 完成の遅れと設計変更をめぐり複数の訴訟を起こされている。しかも、 ラスベガスのカジノの収入は記録的な落ち込みとなっており、住宅価 格とホテルの予約も低迷している。ドイツ銀行は破たんしたラスベガ スのステーションカジノにも融資していた。

ドイツ銀行はアイクナー氏への融資7億6000万ドルがデフォル ト(債務不履行)に陥ったことからコスモポリタンを差し押さえ、開 発業者のリレーティッドを起用して複合施設の建設を進めてきた。ド イツ銀はコスモポリタンに関して今までに5億ユーロ(約670億円) の評価損を計上している。ケプラー・キャピタル・マーケッツのアナ リスト、ディルク・ベッカー氏はラスベガスの景況が回復しない限り、 損失は膨らむだろうと指摘した。

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