JR東海会長:リニア含む高速鉄道を売り込みへ-海外事業強化を表明

東海旅客鉄道(JR東海)の葛 西敬之会長は16日、同社が現在開発を進めている超電導リニ アを含めた高速鉄道事業を海外に積極的に売り込む方針を明ら かにした。同社が名古屋で開催した高速鉄道シンポジウム後の 記者会で語った。同社がリニア事業の海外への販売に言及した のは初めて。

葛西会長は「リニアを新幹線と並列して海外に売り込んでい きたい」と述べた上で、高速鉄道事業については、ハードとなる 車両や信号などとソフトである運行業務のノウハウを組み合わせ た「システムインテグレータとして事業を展開する考えだ」と説明 した。具体的には、海外の売り込み先に対してコンサルティング などによる手数料収入を見込むという。

葛西会長は、現時点で海外の売り込み先について具体的に は決まっておらず、来年1月から本格的に顧客を絞り込んでいく つもりだと語った。ただ、今回のシンポジウムとリニアの試乗会 に、米国イリノイ州とテキサス州から、それぞれ商談窓口となる代 表団が来日しているとし、米国が高速鉄道の売り込み先としては 最適な国のひとつだと指摘した。

同社は7月に、海外高速鉄道プロジェクト関連で事業室を設 置している。ただ、リニア事業は国やJR東海などが首都圏-近 畿圏の新たな新幹線として実現を目指している開発途上のシス テムで、まずは既に運行され実績のある新幹線事業が海外で導 入となる可能性が高い。JR東海は、首都圏-中京圏でリニアの 25年度開業を目指し、自己負担で5兆円を超える規模の投資を 行う計画。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE