武富士、CB償還対策で社債発行-早期返済条項に伴う資金繰り悪化で

武富士は16日、上限を300億円とし たユーロ円普通社債を発行すると発表した。転換社債型新株予約権付社 債(CB)の繰上げ償還対策と、相次ぐ格下げで過去に証券化で資金調 達した債務に早期返済を求められる可能性が出てきたため。

発表資料によると、米格付け会社のムーディーズやスタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)による格下げが、過去に締結した優先受益 権譲渡による証券化での資金調達の早期返済条項に抵触し、武富士の資 金繰りを悪化させているという。

同社は2010年6月に見込まれている2018年満期のユーロ円建転換社 債型新株予約権付社債(CB)の繰上げ償還(想定で最大700億円)へ の対応策として、投資家に一定割合の現金か2011年満期のユーロ円普通 社債を交付する。

同ユーロ円普通社債の発行額の上限は300億円で、満期は2011年4 月の1年4カ月物。表面利率は10%を予定している。決済日は12月14 日。今回のCBの保有者に対して、16日から12月2日まで応募を受け付 ける。

ムーディーズは金融危機以前にBaa1だった格付けを今年10月7 日にB2まで引き下げた。S&PもBBB-の格付けを今年10月1日ま でにB-まで格下げした。

武富士は発表資料の中で、「消費者金融業の経営環境の悪化、リーマ ン・ブラザーズ破たんに端を発した金融危機の影響で、資金調達環境は 極めて困難となっている」としている。

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