英下院財政委:EU金融監督一元化案拒否を、財政主権に不安-報告

【記者:Robert Hutton】

11月16日(ブルームバーグ):英国の超党派で構成する下院財政 委員会は16日、欧州連合(EU)域内の金融監督制度の一元化を目指 す欧州委員会の提案を退けるよう英政府に求める報告を公表した。提 案は急きょまとめられたもので、財政主権を含む領域が不透明だと批 判している。

EUは12月2日開く財務相会合で、域内の金融システムを横断的 に監視する「欧州システミックリスク理事会(ESRB)」の設立案 を協議する。英下院財政委は報告で、財務相らは提案を承認すべきで はなく、EU各国が自国の課税問題で最終決定権を持つことが明らか になるまで、英当局者はいかなる合意も拒否する必要があると訴えた。

下院財政委のジョン・マクホール委員長は報告の付帯文書で、「提 案は急ぎ過ぎている。今後何十年も続く枠組みの導入につながるもの だが、なお詳細についてかなりの不安が存在する」と指摘した。

欧州委の提案は、2月にジャック・ドラロジエール元国際通貨基 金(IMF)専務理事が中心となってまとめた勧告を踏襲。ドラロジ エール氏らは、ESRBと「欧州金融監督システム(ESFS)」を柱 とする二重の監督手法を提唱した。

下院財政委はまた、英国などユーロを導入していないEU加盟国 がESRBの最高意思決定会合に代表を送ることを保証するような規 定の書き換えが必要だと主張している。

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