原油相場100ドルは世界経済の成長にとってマイナス-ヤーギン氏

米調査機関IHSケンブリッジ・ エネルギー研究所(CERA)のダニエル・ヤーギン会長は16日、 原油相場1バレル=100ドルは世界経済の成長にとってマイナスとの 見解を明らかにした。また同会長は、原油は引き続き米ドル建てで取 引されると語った。

ヤーギン会長はシンガポールで、原油相場の上昇は「ドル安」と 力強い回復見通しを反映していると語った。また、先進国の消費がエ ネルギー効率の高まりに伴い2005年のピークから鈍化するなか、中 国とインドが原油需要をけん引するとの見通しを示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は今年こ れまでに73%上昇し、10月21日に1年ぶり高値82ドルを付けた。 同期間に、ユーロは対ドルで約6.4%上昇し、この日は一時1ユーロ =1.4967ドルまで上昇。先週末のニューヨーク遅くは1.4903ドル だった。

ヤーギン会長は「原油相場の上昇は需給関係を反映していない」 と述べた。

IHSは10月のリポートで、経済協力開発機構(OECD)加 盟30カ国での原油の消費量は恐らく05年にピークを打ったと指摘。 現在、世界全体の54%を占める先進国の消費は、輸送燃料需要の増加 が止まったことから、横ばい状態となっていると説明した。

IHSは世界の需要について、14年には日量8910万バレルと、 今年の8380万バレルから増加を予想。中国だけで160万バレルの増 加を予測している。

ヤーギン会長は「中国は今年、世界最大の自動車市場になる」と 語る。同会長は、米国に次ぐ世界2位のエネルギー消費国である中国 で今年1200万台の自動車販売を見込み、米国については約1000万 台の販売を予想している。

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