アジアでのジャンク債投資意欲が後退、新発債殺到で-アバディーン

アバディーン・アセット・マネ ジメント・アジアのアジア信用市場責任者によると、同地域では、投 資家が「吸収できない」規模の起債を受け、ジャンク(高リスク・高 利回り)債への投資意欲が後退している。

同社でアジアのドル建て債12億ドル(約1075億円)相当を運 用するスコット・ベネット氏は「今年早い時期での投資戦略は一段の リスクテークであり、これには信用格付けの低い銘柄や期間の長い債 券の購入が含まれていた」と指摘。「それが先月あたりから、投資家 は非常に選別的となり、単に一段のリスクを取るのではなく、割安証 券を探し始めている」と説明した。

メリルリンチの指数によると、アジアのドル建てジャンク債の リターンは今年これまででプラス74%と、少なくともここ約10年で 最高となり、昨年9月の米証券リーマン・ブラザーズ・ホールディン グスの破たんで影響を受けた投資家のリスクテーク意欲の回復を反映 した。また、ブルームバーグのデータによれば、ドルやユーロ、円建 てで日本を除くアジアで発行された社債は540億ドル相当と、これ も約10年ぶり高水準で昨年同時期の160億ドルの3倍以上となって いる。

ベネット氏は電話インタビューで、「過去3-4週間では、ア ジアの信用市場のパフォーマンスは世界全体を下回ったが、これは吸 収しきれない規模の新発債が原因だった」と指摘。「年末が近いので、 投資家が一部のリスク軽減に動くのは普通だが、新発債に圧倒されて このプロセスが加速したり、市場での一斉売りが膨らんだりした」と 説明した。

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