欧州EADSの7-9月:営業減益、ドル安とR&D支出で

欧州航空機大手エアバスを傘下 に置く航空宇宙・防衛関連企業EADSが16日発表した2009年7 -9月(第3四半期)決算は、営業利益が前年同期比で77%減少した。 納入ペースは安定していたものの、ドル安と研究開発(R&D)支出 の増大が響いた。

利払い・税引き前利益(EBIT)は2億100万ユーロと、前年 同期の8億6000万ユーロから減少した。純損益は8700万ユーロの 赤字となり、2年ぶりの純損失計上となった。前年同期は6億7900 万ユーロの黒字だった。

同社のこの日の発表によると、09年通期は為替相場による逆風が 続いた場合、減収になる見込み。売り上げの3分の2を稼ぐエアバス 部門は軍用輸送機「A400M」と超大型旅客機「A380」で納入遅延 に見舞われた。同社はこの日、来年の生産ペースを「慎重に監視して いる」と発表した。

EADSのルイ・ガロワ最高経営責任者(CEO)は発表資料で、 「A380のプログラムは引き続き懸念材料だ」とした上で、「産業と 金融の面から見直し中だ」と表明した。

第3四半期の納入は104機と、前年同期と同じだった。同社はま た、今年予定していた一部のA380型機で納期が来年の早い時期にず れ込む可能性があることを明らかにした。09年通年では490機程度 の納入を予定している。昨年実績は483機。同業の米ボーイングは今 年480-485機を計画している。

同社は営業減益について、為替相場の影響と説明した。また、A 400Mについては依然として年内の初試験飛行を予定していると言明 した。

第3四半期にはボーイングの「787」と「777」に対抗する新機 種「A350」の初試作に向け始動したためR&D支出が増えた。同機 種は12年の初試験飛行、13年の商業飛行開始を目指している。

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