新日科株が続落、通期業績予想維持に失望-インフル経鼻薬は研究段階

新薬開発支援サービスを手掛ける 新日本科学の株価が大幅続落。採算の良い大型案件を前倒し計上した結 果、13日公表の上半期(4-9月)決算は最高益を更新した。ただ、 2010年3月通期の業績予想を変更しなかったため、失望売りが優勢と なった。

午前終値は前週末比8.2%安の559円で、東証1部下落率ランキン グ12位。一時10.3%安と、10月5日(11.4%安)以来、約1カ月半ぶ りの下落率を示した。

新日科は12日付で上半期業績予想の増額修正を発表した際、通期 業績予想は修正しないとしていた。13日の上半期決算の正式発表時に も通期予想が据え置かれ、連結純利益は3000万円とした。売上高予想 は前期比0.3%増の196億円。

野村証券の若尾正示アナリストは「上半期決算の上振れのほとんど が売り上げ計上時期の前倒しによるもので、通期業績予想の据え置きは 想定できた」と述べ、この日の下げは需給要因によるものとみている。

若尾氏は、「米国受注が回復しない限り収益も改善しないため、下 半期以降、受注が本格的に回復するかを見極めたい」としている。

米国では08年の金融動乱以降、製薬メーカーの合従連衡が加速、 コスト競争力やパイプライン(新薬の品ぞろえ)の強化を図り、M&A (企業の合併・買収)が行われている。新日科IR担当の二反田真二氏 は「業界再編で社数が減ると確かにマイナスだが、固定費のアウトソー シング(外注化)を図る企業も出てきており、受託環境としては若干の フォローもある」と説明している。

インフルエンザの流行拡大で、8月ごろに注目を集めた経鼻投与の インフルワクチンについては、「トランスリサーチ事業部内で基礎的な 研究を行っている段階」で、その後、目覚しい進展はないと二反田氏は 話した。

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