鳩山首相:経産相GDP漏えい「遺憾」-平野氏が厳重注意

鳩山由紀夫首相は16日夜、 直嶋正行経済産業相が同日午前8時50分に発表された7-9 月期の国内総生産(GDP)の数値を事前に漏らしていたことに ついて「うかつだと言われたらその通りではないか。その意味で は遺憾だったと思う」と首相官邸で記者団に語った。

これに関連し、平野博文官房長官は同日午後の会見で、直 嶋氏に電話で「極めて遺憾である。情報管理を含めて問題だ」と 厳重注意したことを明らかにした。午前の会見では、直嶋氏の責 任問題に発展するかどうかを問われたが、「責任問題うんぬんよ りも、政府としての危機管理を問われる一面はぬぐい去れない」 と語った。

平野氏によると、直嶋氏が数値を漏えいしたのは同日午前8 時20分ごろ、石油連盟との懇談会での席上。ただ、発表時間ま での約30分間に席を離れた人はいないとして、出席者以外に 事前に情報が広がったことはないとの見方も示した。直嶋氏は平 野氏に対し、誠に申し訳ない、と陳謝したという。

鳩山首相は「30分という時間でも、ある意味で発表するタイミ ングというのは大事だ。それは守らなければいけないと思ってい る」と指摘。その上で、「危機管理上の問題で、国民の皆さんにこ ういう事実を知ったら、いち早く伝えたいなという気持ちも分から ないではないが、やはりルールだから守らなければならないもの は守る」と語った。

直嶋氏によるGDP数値事前漏えいは午前中には市場関係 者にも伝わっていたが、首相官邸の動きは鈍かった。

平野氏は午前11時から行った1回目の記者会見で、直嶋氏 の発言について「報道ベースと同時にそういう事前発言をしたと いうのが両面から入っている。事実どこで、どういう所でどういう 中身でしゃべっているのかを、とにかく情報収集しろというのが今 の素直なわたしの状況だ」と語り、詳細についての報告があがっ ていないことを認めた。

また、平野氏自身がGDPの数字を聞いたのは8時50分前 後だったことも強調。その後、直嶋氏の発言に関する情報が入 り、事実確認を指示したという。直嶋氏が平野氏に報告の電話を 入れたのは、午後3時ごろだった。

経産省広報担当の斉藤大作氏がブルームバーグ・ニュース の電話取材に対して明らかにしたところによると、直嶋氏は、午 前8時に都内で開いた石油連盟との懇談会の冒頭のあいさつ で、GDPの数値に言及し、「良い数字」と発言したという。

--取材協力:岡田雄至Editor: Hitoshi Sugimoto, Norihiko Kosaka

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