菅氏:GDP、手放しで喜べると思っていない-雇用を懸念

菅直人経済財政担当相は16日午 前の記者会見で、同日発表された7-9月期の国内総生産(GDP) について、景気の持ち直しを反映したとする一方、雇用情勢は予断が 持てず、手放しで喜べるとは思っていないとの慎重な見方を示した。 菅氏はまた、デフレ的な状況に入りつつある懸念があると述べた。

経財相は「わが国の景気は引き続き厳しいことには変わりはない」 とする一方、中国や米国など世界景気の改善を背景に輸出や生産が順 調に持ち直してきたことや経済対策の効果もあって、個人消費の持ち 直しの動きが続いたことなどがGDPを押し上げたと説明した。

さらに、「設備の過剰感はまだ高いものの、設備投資に底打ち感が 出てきた」と述べ、「こうした景気の持ち直しの動きを反映した結果だ」 との認識を示した。同時に「これで、手放しで喜べるとは全く思って いない」とし、「特に雇用の状況についてはまだまだ予断を許さない」 と語った。

その上で、2009年度2次補正予算について雇用、環境、景気など を柱として「景気回復から成長への方向につなげていきたい」と強調。 菅氏はまた、09年度2次補正予算と10年度予算に関する方向性を一 両日中にも出したいとの考えも示した。

名目成長率が実質成長率を下回ったことに関しては「デフレ的な 状況に入りつつあるのではとの懸念を持っている」としながらも、「政 府としてトータルに判断するのはその他の指標を含めて精査の上で、 11月20日に予定されている月例経済報告でお示ししたい」との考え を示した。

政府・日銀のデフレ対応については「日銀もCP(買い取り)等 についても、あまり需要がないので、そろそろやめたいというのがあ るが、全体としては金融緩和の現状を変えることは、まだしないとい うニュアンスを受け止めている」と述べ、「そういう意味ではデフレ的 な傾向がこれ以上強まらないように、日銀と意思疎通をきちっと取っ ていきたい」との考えを示した。

To contact the reporter on this story: Jason Clenfield in Tokyo at jclenfield@bloomberg.net; 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo yokubo1@bloomberg.net シンガポール Michael Dwyer mdwyer5@bloomberg.net

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