日立株が1カ月半ぶり安値、最大4000億円の増資報道で

国内電機最大手の日立製作所株が一 時、前週末比6.1%安の276円と3日続落。10月6日(273円)以来、 およそ1カ月半ぶりの安値を付けた。最大4000億円の資本増強を16日 にも発表すると、ロイター通信が15日午前零時過ぎに報道。同日の日本 経済新聞朝刊が追随し、増資による株主価値の希薄化懸念が広がった。

ロイターは資金調達規模について、普通株発行による公募増資3000 億円、転換型新株予約権付社債(CB)1000億円と伝えた。日経新聞は、 公募増資2000億円強とCB1000億円程度強とし、調達額は4000億円近 くになる可能性もあるとしている。

日立の発行済み株式総数は、現在33億6813万株。13日の株価終値 294円を基準に4000億円を調達する場合は発行済み株式の40%に当たる 13億6000万株を発行する計算になる。CBの株式転換を除外して3000 億円と仮定しても、発行済み総数の30%に当たる10億2000万株が新規 に発行される形。

日立は昨年秋以降の世界的な不況に伴い、前期(2009年3月期)に 過去最大7873億円の純損失を計上。今期もリストラ負担などで2300 億 円の純損失を予想しており、連結自己資本比率は9月末時点で10.9%ま で低下した。同時点での株主資本は9620億円。

同社の三好崇司副社長は、今年度に入り決算発表などで資本増強の 必要性を認め、「幅広い観点で検討する」と繰り返し発言。7月の会見で は自己資本比率を「数年以内に20%に戻したい」と述べていた。

日立は16日朝に報道について、「開示すべき事実決定の場合は速や かに公表する」とのリリースを配布した。

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