三菱UFJ:過去最大1兆円増資発表へ、国際資本規制を重視

三菱UFJフィナンシャル・グルー プは、今週中にも、国内の普通株公募では過去最大規模となる1兆円程 度の増資発表に踏み切る可能性がある。アナリスト調査に基づく見通し によるもので、国際的に厳格化が進む自己資本規制に対応して財務基盤 を強化する動きと位置付けられる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた大手邦銀担当アナリスト9人 に対する調査によると、三菱UFJは18日午後に予定している2009年 度第2四半期(4-9月)決算発表に合わせて増資計画を明らかにする 見通し。増資予想額を示した4人のうちの最高額は約1兆円だった。

三菱UFJのほか、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィ ナンシャルグループはリーマン・ショック以降、合計2兆円程度を調達 したが、資本増強は引き続き重要な経営課題の1つ。みずほと三井住友 が過去の調達に伴う規制上あと1カ月程度は増資発表に動けない中、三 菱UFJは先に調達に踏み切ることになる。

三菱UFJは株式時価総額の最も大きい邦銀グループで、昨年には 米モルガン・スタンレーに90億ドル(約8100億円)を出資した。6月 末時点の三菱UFJの中核的自己資本(Tier1)比率は5.8%。英H SBCの8.8%、米JPモルガン・チェースの8.2%(9月末)に比べて 低い水準にとどまっている。

三菱東京UFJ銀行の永易克典頭取は10月20日の定例会見で、増 資について「メガバンクの頭取であれば常に意識していると思う」と指 摘。その上で「われわれはグローバルベースで名誉ある地位を占めてや っていきたい」と述べ、自己資本規制に関する国際的な議論を注視しな がら大手邦銀として検討していく方針を示していた。

14日付の日本経済新聞朝刊は、三菱UFJが年内に1兆円規模の普 通株増資を実施する方向で最終調整に入ったと報じた。情報源は明らか にしていない。

三菱UFJは14日朝の取引開始前に「当社の増資に関する一部報道 があるが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを出した。

三菱UFJ株の午前終値は、前週末比22円(4.3%)安の486円。

--取材協力:谷口 崇子 Editors:Kazu Hirano Takashi Ueno

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 Finbarr Flynn +813-3201-2541 Fflynn3@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651  yokubo1@bloomberg.net

Philip Lagerkranser +852-2977-6626   lagerkranser@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE