白川日銀総裁:低金利の継続に潜在的なリスク-米金融政策

日本銀行の白川方明総裁は16日 午前、都内で開かれたパリ・ユーロプラス第13回ファイナンシャル・ フォーラムであいさつし、米国の金融政策について、低金利の継続に は潜在的なリスクもある、との見方を示した。

白川総裁は「米国は日本と異なり対外純債務国なので、利下げに より、海外の債権者に対する利払いが減少する結果、海外部門から米 国内への所得移転が発生する。つまり、米国の場合、利下げによって 自国に有利な所得移転が発生し、この面ではバランスシート調整の進 ちょくには有利な立場にある」と述べた。

白川総裁は一方で、「もっとも、低金利の継続には潜在的リスク もある」と指摘。「低金利の継続で先行きの予想物価上昇率が高まった り、ドル安予想が生まれたりして、長期金利が大きく上昇するような ことがあると、財政負担が増加し、政府のバランスシート問題という 別の問題が生じる可能性がある」と語った。

 世界経済については「持ち直している」としながらも、バランス シート問題が依然残っており、「慢性的に下押し圧力がかかり続ける」 との見方を示した。

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