オバマ米大統領:アジア地域との関係拡大に決意-都内演説

オバマ米大統領は14日午前、 都内のサントリーホールで演説し、米国がアジアとの関係を拡大して く決意を表明し、日本や中国といった従来の経済大国にとどまらず関 係を広げていく考えを示した。

オバマ大統領は演説で、「21世紀は一国の国家安全保障や経済 成長が他国の犠牲の上に成り立つ必要はないとの立場で、アジアの新 興国に注目している」と述べた。

就任後初のアジア歴訪で来日したオバマ大統領のこの日の演説は、 米政権のアジア政策の大枠を示すもので、経済や安全保障問題での関 係強化が盛り込まれた。

オバマ大統領は北朝鮮の核開発阻止に向けた団結した取り組みを 呼び掛けるとともに、対米貿易の黒字国との関係をより均衡のとれた ものにするため米国の輸出を拡大する重要性を強調した。

大統領は、世界の金融危機が「貯蓄の増加と消費の減少」を招き、 米経済がバランスを取り戻すことにつながるとの認識を表明。その上 で、米国は輸出拡大によって数百万人の雇用を創出できると強調した。

新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)については「野心的でバ ランスの取れた」合意を支持する考えを示した。

日米同盟

大統領は「アジア太平洋でのわれわれの取り組みは、新しい息吹 を与えられた揺ぎない日米同盟を通じて、決して小さなものとどまる ことなく根付くだろう」と言明。「しかし、この地域への関与は日本 を起点にしているが、そこでは終わるものではない」と説明した。

また大統領は、東南アジア諸国連合(ASEAN)など同地域の 多国間組織を一段と重視する姿勢も示した。オバマ大統領は米大統領 としては初めて、米国の経済制裁を受けているミャンマーを含むAS EAN加盟10カ国すべてと会談することになる。

大統領は「ここ数年は米国がこうした組織から離れていたことを 承知している」とした上で、「これは過去のものだと明確に言える」 と述べた。

中国については、経済・軍事面でアジアへの影響力が高まること は必ずしも米国の犠牲を伴わないとの認識を示した。「相互につなが っている世界では、パワーの獲得がゼロサムゲームになる必要はなく、 各国は他国の成功を恐れる必要はない」と強調した。

また大統領は、中国がリセッション(景気後退)の緩和や成長の 活性化に「重要な」役割を果たしたとして、世界的な景気回復への貢 献を称賛した。

米国は引き続き米国の国益に基づいて中国との関係に望むとし、 「実利的な協力」を目指す姿勢を表明した。

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