NY外為(13日):ドル下落、経済への楽観でリスク許容

ニューヨーク外国為替市場で はドルが主要16通貨の大半に対して下落した。世界の景気回復が 勢いを増しているとの観測が高利回り資産への需要につながった。

ドルはニュージーランド・ドルやノルウェー・クローネに対し て下落。欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表したユ ーロ圏の2009年7-9月(第3四半期)実質GDP(域内総生 産)速報値は前期比で0.4%増加し、ユーロ圏がリセッション(景 気後退)を脱したことが確認された。

円は対ユーロとドルで上昇。日本国債の上昇を受け、投資家の 間で日本の債務返済に関する不安が緩和されたのが背景。

ブレマー・ランデスバンク・クレディトアンシュタルトの主任 アナリスト、フォーカー・ヘルマイヤー氏は、「世界経済は勢いを 取り戻しつつある。特に輸出国のドイツは恩恵を受けている」と述 べた。

ニューヨーク時間午後3時1分現在、ドルは対ユーロで0.3% 安の1ユーロ=1.4895ドル、前日は1.4850ドルだった。

ヘルマイヤー氏は、「来年第1四半期かけて、ユーロはさらに 上昇して1ユーロ=1.60ドル、もしくは1.65ドルをつける可能性 もあるとみている」と語る。

ニュージーランド・ドルは対ドルで1.3%高。ノルウェー・クロ ーネは同1%上昇した。低金利通貨で資金を調達し高金利通貨で 運用するキャリー取引が減少するとの見方が広がった。米国の政策 金利は事実上ゼロ、キャリー取引の資金調達通貨として選好されて いる。

米貿易赤字が拡大

米商務省が発表した9月の貿易収支統計によると、財とサービ スを合わせた貿易収支(国際収支ベース、季節調整済み)赤字は前 月比18%増の365億ドルだった。米経済がリセッション(景気後 退)から脱却しつつある中で、原油や自動車の輸入が拡大した。

円は対ドルで0.8%上昇して1ドル=89円63銭(前日は90円 37銭)だった。円はユーロに対しては0.5%上昇して1ユーロ= 133円49銭(前日は134円21銭)。

日本国債

日本国債は週間ベースで上昇。約1カ月ぶりの上昇だった。藤 井裕久財務相は今月10日、国債市場での投資家の信頼維持が優先 課題との見解を述べた。

経済協力開発機構(OECD)によると、日本の債務残高は 来年、国内総生産(GDP)の2倍に膨れ上がると試算されている。

中国の胡錦濤国家主席はシンガポールで開かれたアジア太平洋 経済協力会議(APEC)首脳会議で投資と輸出への依存を減らし 内需を拡大するため、同国が「積極的」な措置を取ると表明した。

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