米国債(13日): 週間で上昇,入札通過と金融緩和長期化で

米国債相場は週間ベースで上昇。 今週の総額810億ドルの中長期債入札を通過したほか、米連邦準備 制度理事会(FRB)が当面は政策金利を過去最低水準に据え置くと の観測が高まっている。

30年債は続伸した。米消費者マインド指数が11月に予想外に低 下したことが背景。米シカゴ連銀のエバンス総裁は、戦後最悪のリセ ッション(景気後退)からの回復は「緩やかな」ものになるとの見解 を示した。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上 げに踏み切るのは、早くても来年10月だとみている」とし、「FO MCは緩和政策の解消を急がないとの意向を示している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時15分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.42%。同年債(表面利率

3.375%、2019年11月償還)価格は7/32上げて99 19/32。週 間ベースでは8bp低下した。

2年債利回りは0.81%と、週間ベースでは3bp低下。

「かなり緩和的」

ブルームバーグのデータによると、2年債と30年債の利回り格 差は前日に3.59ポイントに達し、7月以来の最大に拡大した。08年 末は1.91%だった。1992年に同利回り格差が3.68ポイントのピー クを付けた16カ月後にFOMCは利上げを開始。03年に3.63ポイ ントに達した11カ月後に利上げを実施した。

エバンス総裁は訪問先のパリで記者団に対し、「現行の政策は来 年に関しても、恐らく来年以降についても引き続き適切であろう」と 表明。「異常な事態が起こらない限り、金融政策はかなりの期間にわ たり現在同様にかなり緩和的であり続けるだろう」と述べた。

シティグループのアナリスト、トム・フィッツパトリック氏とア ロン・ゲラ氏(ともにニューヨーク在勤)、シャム・デバニ氏(ロン ドン在勤)は13日付リポートで、2年債利回りは0.80%で底を付け た可能性があると指摘した。

「金融の信頼性」

同リポートでは、来年は「米国が金融・財政の信頼性再確立を試 みる期間となり、FRBはその独立性を示す方法を模索するだろう」 と記述。「その一環として、政策金利を緊急時の水準に維持すること は恩恵よりも危険性の方が大きいと認識する可能性がある」と続けた。

債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)の創設者で共同最高投資責任者(CI O)、ビル・グロス氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、 米政府による景気刺激プログラム後の民間部門の景気回復について、 その持続性は疑わしいと指摘した。

消費者信頼感

グロス氏はさらに「住宅ローン担保債と高利回り社債は過大評価 されているため、米国債や投資適格級の社債の投資妙味が高まってい る」と語った。その上で、新興市場国の債券も「ある程度の」価値を 提供していると続けた。

11月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は66と、前月の70.6から低下した。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト予想では、71.0への上昇が見込まれていた。

オバマ米大統領は前日、雇用創出に向け追加的な対策を検討する 必要があるとして、来月にホワイトハウス雇用サミットを開催すると 発表した。ビジネス界の指導者や金融専門家、「労働組合や非政府組 織(NGO)の代表」などから意見を聞く。米失業率は10月に

10.2%に上昇し、1983年以来の高水準となった。

米財務省は今週、3回の入札を実施。9日の3年債は発行額400 億ドル、10日の10年債は250億ドル、前日の30年債は160億ド ルだった。いずれも過去最大規模。景気刺激策の財源となる米国の借 り入れは前例のない規模に拡大している。

原題:Treasuries Post Weekly Gain After Debt Auctions on

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