IMF専務理事:アジア各国に段階的な通貨高容認呼び掛け

国際通貨基金(IMF)のス トロスカーン専務理事は13日、アジア各国に自国通貨の上昇容認を 呼び掛けた。より均衡の取れた世界経済回復に向け、同地域に貢献を 求めた。

ストロスカーン専務理事はシンガポール通貨庁(MAS)で講演。 講演原稿によると、同理事は世界的な経済危機からの回復をアジアが 先導していると指摘した上で、世界の成長の新たなモデルを実現する ための当局の取り組みで、アジアが「主導的な役割」を演じるべきだ と訴えた。

さらに「IMFの分析に基づくと、多くのアジア通貨は主要貿易 相手国通貨との比較で依然として過小評価されている。一方、ユーロ は同様のベースで若干過大評価されている」とし、「アジア地域の各 国は、自国通貨の為替相場の段階的な上昇を妨げるべきではない。長 期的な均衡回復に向け、これが重要な前提条件になると私は考えてい る」と語った。

内需拡大

ストロスカーン専務理事は、アジアの新興国市場は内需を喚起す る必要があると指摘。拡大した域内貿易から各国は恩恵を享受できる ことから、世界の他地域への依存度を低下させることが可能だとも語 った。

同専務理事はまた、世界的な景気回復は引き続き脆弱(ぜいじゃ く)なため、各国首脳は景気支援策を維持するとともに、出口戦略を 策定する必要があると訴えた。ただ、世界経済が二番底に陥るとは見 込んでいないと述べた。

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