サントリー:仏飲料メーカーのオレンジーナ買収

国内ビール3位のサントリー ホールディングスは13日、フランスの清涼飲料メーカー、オレンジ ーナを買収したと発表した。オレンジーナが強みを持つ欧州での事業 拡大を図る。

サントリーの発表によると、米投資会社のブラックストーン・グ ループとライオン・キャピタル・ホールディングスから12日付でオ レンジーナの株式取得を完了した。

国内市場が頭打ちになる中、サントリーは海外に活路を求めてい る。同社はこれまで欧州で、1983年に経営権を取得した仏ボルドー 地方の「シャトーラグランジュ」をはじめ、仏コニャックメーカー 「ルイ・ロワイエ」、英国ではシングルモルトウイスキーの「モリソ ン・ボウモア」などの経営を通じ、酒類事業を中心に事業展開してき たが、同社の2008年連結売上高に占める欧州の比率は0.6%にとど まっている。

「シュウェップス」「オアシス」などの飲料ブランドを持つオ レンジーナの買収で、サントリーは欧州で、清涼飲料事業で確固たる 基盤を築く。サントリーの08年の海外売上高は前年比8.7%減の 1821億円で、連結売上高に占める割合は12%。

オレンジーナの2008年売上高は1383億円。09年見込みは 1400億円で、10年の計画は1460億円。中期的には13年に08年比 23%増の1700億円を目指す。

都内で会見したサントリーHD戦略開発部長の服部誠一郎氏は、 オレンジーナについて「営業利益率は2割を超える水準」と述べ、 「それくらいの利益が今後も続くとみているので、投資に対しては 10年未満で回収できる」との見通しを示した。

今後は、欧州でサントリー傘下のフルコア社の栄養飲料「V」 を早ければ2010年にも発売する。また、現地でのサントリー製品の 販売や、日本を含むアジア・オセアニアでのオレンジーナの販売を検 討する。

サントリーは9月24日、ブラックストーンとライオン・キャピ タルの両社に対し、オレンジーナ買収の確定的申し込みを行ったと発 表していた。サントリーは、キリンホールディングスと経営統合に向 けた交渉も進めている。

調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、08 年の世界清涼飲料市場は前年比11%増の4163億ドル(約38兆円) で、首位はコカ・コーラ、サントリーは5位、キリンHDは8位、オ レンジーナは15位。フランスの飲料市場ではオレンジーナはコカ・ コーラに次ぐ2位、スペイン・ポルトガルでは3位と欧州で強みを持 つ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE