ブラジル人気で投信60兆円回復、13カ月ぶり-投信協会

投資信託協会が13日発表した10 月 の投信概況によると、ブラジル株式ファンドや通貨選択型のブラジル レアルコースといったブラジル関連商品の販売が好調で、10月末の公 募投信の純資産総額は前月末比7366億円増の60兆1221億円と、2008 年9月以来の60兆円台を回復した。

株式投信の純資産総額は同8104億円増の48兆8598億円と、9カ 月連続で増加した。設定額は2兆1810億円、解約額も1兆7732億円 と、ともに07年10月以来の高水準となり、投資家が売買を活発化さ せていることがうかがえる。

この点について、東京証券取引所内で記者会見した投信協会の乾 文男副会長は、「運用会社が顧客のニーズにあった新しい商品を投入し ていることが背景の1つ。また、基準価額が回復した既存商品を投資 家が売却し、今後伸びると思われる商品に乗り換えている動きがある」 と述べた。

追加型株式投信の商品分類別に資金動向を見ると、ファンドオブ ファンズに4450億円の資金が純流入した。1月から10カ月連続の流 入超で、「非常に人気がある」と乾氏は説明する。10月はなかでも野 村アセットマネジメントの「野村北米REIT投信」が伸びたという。 国際株式型も141億円の流入超。けん引しているのはブラジル株式で、 中南米型の純流入額は835億円に膨らんだ。

通貨選択型のレアルが人気

新規投信の販売額も好調で、57本の新商品の当初設定額合計は2 年ぶりに4000億円を超えた。ブルームバーグ・データによると、当初 設定額が最も大きかったのは三井住友アセットマネジメントの「SM BC・日興ニューワールド債券ファンド」のブラジルレアルコースで、 956億円。野村アセットマネジメントの「野村北米REIT投信(ブ ラジルレアルコース)毎月分配型」も896億円と、通貨選択型のブラ ジルレアルコースが人気だった。

2ファンドは設定後も販売が好調で、11月12日時点の純資産総 額はそれぞれ1972億円、2219億円まで拡大している。乾氏は「ブラ ジルを投資対象とした商品や、債券などさまざまな投資対象をブラジ ルレアル建てにした商品など、ブラジル関連の販売好調が目立つ」と 話した。

一方、公社債投信の月末純資産は、マネー・リザーブ・ファンド (MRF)の減少により前月末比573億円減の8兆7598億円と2カ月 連続で減少。MMF(マネー・マネジメント・ファンド)も164億円 減の2兆5024億円と3カ月連続で減少した。

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