シティなど米銀:通常の保護範囲超える預金保証打ち切りへ

シティグループとJPモルガ ン・チェース、ウェルズ・ファーゴは当座預金口座に対し、標準的 な預金保護の範囲を超える保証を提供するのをやめる。これら米銀 は、米政府が金融安定化措置の一環として1年前に導入した決済性 預金保証制度(TAGP)の下、1口座当たり25万ドル(約2260 万円)の保護範囲を超える保証を付与しているが、これを打ち切る。

3行の広報担当者は12日、12月31日をもってTAGPから 離脱することを明らかにした。TAGPは米銀行システムへの信頼 を回復させ、金融市場の崩壊を避けるために打ち出された緊急措置 として2008年10月に導入された。米銀最大手のバンク・オブ・ア メリカ(BOA)はすでに10月16日、TAGPから離脱する方針 を明らかにしている。

米連邦預金保険公社(FDIC)は8月、12月31日以降もT AGPを利用する金融機関から徴収する手数料を引き上げる方針を 明らかにした。米当局者は銀行に対する救済措置や保証制度を一時 的なものと位置づけており、依存するのをやめさせようとしている。

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の 金融機関担当マネジングディレクター、タニヤ・アザークス氏は、 銀行が同制度の下にとどまれば、「何らかの点に懸念を抱いているし るしとみなされるだろう」と指摘。そうした理由などから、各行は 同制度からの離脱を宣言する可能があると語った。

TAGPは10年6月30日で打ち切られることになっており、 FDICは、銀行が発行する債券を保証する制度を今年10月31日 に終了している。

FDICによると、当座預金など利息のつかない口座の残高が 標準的な預金保証の保護範囲を超える場合にTAGPの対象となる。 およそ7100行が同制度に参加しており、通常の保護の適用外とな る約7000億ドル相当の預金が保証されている。

アザークス氏によると、各行は保証費用への不満を訴えてきた。 同氏はシティグループの場合、法人顧客のほとんどが米政府は同行 を破たんさせないと信じているため、特別保証は必要ないかもしれ ないとの見方を示した。

同氏は、シティを取り巻く環境はかなり改善しており、米政府 による同行への出資が安心感を与えていると指摘。「単純に経済的な 費用対効果の分析だ。保証から十分なメリットを得ていると考える かどうかということだ」と説明した。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 重松典子Noriko Shigematsu +81-3-3201-3986 nshigematsu@bloomberg.net Editor: Kanta Watanabe 記事に関する記者への問い合わせ先: Bradley Keoun in New York at +1-212-617-2310 or bkeoun@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Alec D.B. McCabe in New York at +1-212-617-4175 or amccabe@bloomberg.net; Rick Green at +1-212-617-5804 or rgreen18@bloomberg.net

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