サトー株急反発、トレーサビリティ需要高まり業績良好-通期予想増額

バーコード大手のサトー株が急反 発。製品の生産・流通・販売に関する各情報を追跡する「トレーサビ リティ」需要の拡大で、同社の自動認識技術の利用事例が増えている。 受注上振れを理由に今期業績予想を上方修正しており、好業績を評価 する買いが集まった。一時8.5%高の1070円と8月13日(9.4%高) 以来、約3カ月ぶりの上昇率を記録。

サトーが12日の取引終了後に公表した上期(4-9月)決算によ ると、本業のもうけを示す連結営業利益は7億6900万円と、事前計画 の4億円を上回った。海外事業の悪化で前年同期比では57%減益だっ たが、国内事業は第1四半期(4-6月)より第2四半期(7-9月) の方が良く、コスト削減も進展。上期の好調を受け、2010年3月期予 想を従来の15億円から18億円(前期比2.4倍)に増額した。

同社企画部の横田拓也氏によると、食品加工分野を中心にトレー サビリティへの取り組みが進み、「これまでは社内の製品履歴などが中 心だったが、納入業者や運送業者などを巻き込んでシステムの構築を 目指す企業が出てきて、トータルな仕組みづくりが始まっている」と いう。飲料メーカーなどが熱心で、製薬メーカーの中には「自社の医 薬品を工場から病院に届けるところまで一貫してトレーサビリティし ているところもある」と、同氏は話す。

チップに読み込まれた情報を無線で識別し、データベースとリン クさせる「RFID(Radio Frequency Identification、電子タグ)」 の2008年の国内市場規模は1320億円。総務省では今後、物流、販売・ 流通はもとより、金融、高齢者・障害者対策、教育・文化、ロボット などに応用されると予測、13年には応用・活用市場全体で27兆円規 模に拡大すると試算している。

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