ヘッジファンド業界に「組織的な」インサイダー取引-米SEC局長

米証券取引委員会(SEC)法 務執行局のロバート・クザミ局長(53)は12日、米ガリオン・グル ープなどヘッジファンド運営会社の間で最近発覚したインサイダー取 引について、業界における「組織的な行動」を反映するものだとの見 方を示した。

クザミ局長はブルームバーグ・ワシントン・サミットで12日、「企 業の関係者から情報を集め、そうした情報を取引に活用しようという 積極的な意図が込められたビジネスモデルのヘッジファンドがある」 と指摘。こうした事例は「日和見的な」行動を反映した過去のインサ イダー取引よりも「一段と危険な可能性がある」と語った。

SECはこの1カ月でインサイダー取引の取り締まりを強化。ガ リオン創設者で資産家のラジ・ラジャラトナム被告や同社などを対象 とする捜査では、盗聴や大量のデータ分析が用いられた。検察側は、 ヘッジファンドの運用担当者やトレーダーらが時折報酬を支払って企 業取引や収益についての内部情報を得て、5300万ドル相当の違法な 利益が生じたと主張している。

同局長はアルゴリズム取引やダークプール、法令順守を目指す企 業風土の欠如に言及しながら、ヘッジファンド運営の側面をSEC法 務執行局は「懸念」していると言明した。

またラジャラトナム被告らの逮捕後、個人から寄せられる違法行 為に関する情報が「増えた」ことを明らかにし、機密情報を扱う人々 は「留意すべきだ」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE