オバマブームよ再び、小浜市民がノーアポ面会求めて上京

名前が同じという理由で米国の オバマ大統領を昨年の予備選段階から応援してきた福井県小浜市の市 民グループが、13日に来日する大統領との面会を目指して上京して いる。大統領選挙の際には地元への観光客が増えるなど「オバマ効 果」の恩恵を受けたが、最近は失速気味。アポイントなしのサプライ ズ面会を果たし、にぎわいを取り戻そうとの狙いだ。

このグループは「オバマを勝手に応援する会」のメンバー約10 人。藤原清次代表は11日、ブルームバーグ・ニュースの電話取材に 対し、目的は13-14日に東京に滞在する予定のオバマ氏との面会を 果たすことだと語った。同市の松崎晃治市長は米国大使館の招きで 14日午前に都内で開かれる予定のオバマ氏の講演会に出席すること が決まっているが、藤原氏によると、同会は招待を受けていないとい う。

会が結成されたのはオバマ氏がヒラリー・クリントン上院議員 (現国務長官)と民主党の大統領候補者選びの指名を争っていた08年 2月。その活動は国内外のメディアで大きく報道され、藤原氏は 「効果は抜群で、市の知名度が一気に向上した」と話す。

藤原氏によると、地元の商店ではキーホルダーや携帯ストラップ、 まんじゅうなどオバマ氏にちなんだ土産物が販売され、街の中心部に オバマ氏の胸像まで設置された。「以前は少なかった外国人観光客の 姿も街中で見かけるようになった」という。

昨年2月上旬から約1カ月間の米大統領選がらみの小浜市のNH Kや民放5キー局での露出を広告費に換算すると、約40億円の価値 があると試算されると、テレビCM調査などを手掛けるニホンモニタ ーの遠藤雅史氏は話す。07年に放映が始まったNHKの連続テレビ 小説「ちりとてちん」の舞台に選ばれたことも重なり、県の統計資料 によると、08年に小浜市を訪れた観光客数は183万7000人で前年 比19.3%増加した。

最後まであきらめない

しかし藤原氏によると、昨年9月のリーマンショック以降の世界 同時不況で観光業界に陰りが見え始めた。藤原氏が経営するホテル 「せくみ屋」は、オバマブームにわいた昨年前半は満室の日も多かっ たが、秋以降は「かなり客足が落ち、07年以前よりも悪い状況」が 今年8月ごろまで続いた。小浜市観光交流課の浜田麻希氏は、09年 の観光客数は「昨年より減っているのは間違いない」と話す。

小浜市秘書課の森下雅至氏によると、米国大使館から今週、電話 でオバマ大統領の講演会出席の打診を受け、12日に出席の意向を伝 えた。福井県の西川一誠知事も出席する予定という。森下氏は、「招 待されると思っていなかったので驚いたが、めったにない機会なので お受けした。最近はオバマブームも落ち着き気味だったので話題にな ればと期待している」と話した。

藤原氏によると、同会のメンバーは講演会の招待を受けておらず、 他の機会でもオバマ氏との面会のめどは立っていないという。「講演 会場を直接訪れるかもしれない。やれるだけのことはやり、最後まで あきらめない」と意欲をみせる。

ただ、「ここまで小浜が盛り上がったのはオバマ氏のおかげ」と の思いから、「もし大統領に会えなくても別に気にしない」という。 「活動を始めていろんなことを学んだ。うまく注目を集め、全国的な 話題になると地元の人の気持ちに明るさを与えることもできる」と語 り、「オバマ氏の任期が続く限り活動を続け、大統領に小浜市を訪問 してもらうという究極の目標を実現したい」と話している。

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