オエノンH株続落、節約志向で飲酒控え-焼酎ブームも一巡で業績減額

焼酎や健康食品に注力するオエノ ンホール ディングスの株価が続落。前日比6.8%安の178円と、4月 3日以来約7カ月ぶりの安値を付けた。消費者の節約志向などを背景に 高価格の乙類焼酎の伸びが鈍化、酒類事業が計画を下回っている。12 日に09年12月期業績予想を減額修正したため、売りが先行した。

オエノンHの1-9月期の連結営業利益は前年同期比94%減の 3400万円にとどまった。酒類が目標を下回ったほか、為替相場が想定 より円高ドル安となったことで、酵素医薬品事業の収益が一部目減りし た。バイオエタノール事業の本格稼働が計画より半年遅れたことも利益 を下押しした。

減額修正後の09年12月期収益計画は、連結売上高が前期比0.1% 増の830億円、営業利益が同26%減の11億円。前回予想と比べ、売上 高で50億円(5.7%)、営業益で8億5000万円(44%)の引き下げ。

同社IR担当の瀧口幸典氏は「事故米事件の影響が残っているよう で、想定より酒類事業の回復が遅れている」と説明した。08年9月に 発覚した事故米事件は、三笠フーズ(大阪市北区)グループが残留農薬 やカビ毒などに汚染された「事故米」を食用に転用したというもので、 酒造メーカーや食品メーカーを巻き込み社会問題化した。

加えて、焼酎の伸びが鈍化したこともオエノンHの業績悪化に拍車 をかけたようだ。今期の乙類焼酎の年間売上高は前期比4.9%高の239 億円と過去最高を更新する見込みだが、瀧口氏によると、業界では「す でにブームは一巡した」と受け止めている。

スーパーや酒類量販店では低価格商品の伸びが著しく、高価格品の 伸びが想定を下回っている。また「節約志向の高まりで、飲む回数その ものが減っているようだ」と瀧口氏は話していた。

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