10年の投資リスク:中国の資産バブル、ドル危機、原油高-BOA

中国での資産価格バブルとドル「危 機」、原油相場の100ドル超えが、2010年に投資家が直面する主たる リスクだ。米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)の世界株式チーフ ストラテジストのマイケル・ハートネット氏はこう指摘する。

ハートネット氏は顧客向けリポートで、中国の株式・不動産相場 の上昇、加えて同国政府が人民元の切り上げを頑強に拒むことが、新 興市場全体に「流動性に導かれた投機」とインフレ期待の高まりをも たらしかねないと指摘した。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動し ている上海総合指数は今年74%上昇。過去最大の融資と政府による景 気刺激策が中国経済の回復につながっている。

投資家が直面するとみられるリスクは予測できないもので、その 可能性は低くても、投資家のポートフォリオに「重要な影響」を与え 得ると同氏は説明。他のリスクとして、景気の「二番底」、保護主義の 強まり、日本でのデフォルト(債務不履行)などを挙げた。

ハートネット氏は、BOAの基本的なシナリオとして、世界経済 は来年加速し、インフレは低位に落ち着き、政府当局による「出口戦 略」は緩やかに進み、株式と商品が債券と現金への投資を上回る成果 を挙げるとの見方を示した。

また、ドル安と米国でのインフレ加速が原油相場を1バレル=100 ドルを優に超える水準に押し上げる可能性に言及。投資家に対し、金 や商品、新興市場の株式・通貨を購入して、インフレヘッジを図るよ う推奨した。

ハートネット氏は「資産市場が依然として正常な状態から程遠い ことを示す証拠は多く、投資家の信頼感は脆弱(ぜいじゃく)なまま だ」とし、「投資家が依然として恐れと嫌悪の世界にあることを最も端 的に示しているのは、恐らく、金に絶大な人気があることだろう」と 指摘した。

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