米ゴールドマン:劣後CDO償還で優先証券デフォルトも-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティ ングスによると、米ゴールドマン・サックス・グループは債務担保証 券(CDO)2銘柄で、一部劣後証券の償還を額面で実施したため、 優先度の高い部分がデフォルト(債務不履行)となる公算が大きくな っている。

フィッチの11日の発表資料によると、ゴールドマンはCDOの 「アバカス2006-13」と「アバカス2006-17」で通常の支払い優先 順位を無視するという「独自判断」で、劣位にある証券の償還を手元 資金で実施した。

通常は優先度の最も高い債権者が真っ先に返済を受けるが、C DOをめぐっては、一部金融機関が数百ページにも及ぶ契約書の詳細 部分を利用してこうした投資家に損失をもたらしている兆候があり、 今回明らかになったゴールドマンの動きでその兆しがさらに増した。

フィッチのアナリスト、カレン・トレバック氏はゴールドマン の今回の措置で、同2銘柄の未償還部分の保有者に損失発生ないし拡 大の恐れがあると指摘した。フィッチによると、このCDOは計14 億ドルのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)をゴールドマ ンが06年9月と同年12月に組成したものだという。

フィッチはアバカス2006-13の未償還部分の格付けについて、 投資適格級を7段階下回る「CCC」に、2006-17の同部分をさら に1段階下回る「CC」にそれぞれ引き下げた。両銘柄ともに一部の 当初の格付けは最高の「AAA」だった。

ゴールドマンの広報担当マイケル・デュバリー氏はコメントを 控えた。

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