債券は大幅高、株安や内外投資家の買い-長期金利は1.33%まで低下

債券相場は大幅高(利回りは低 下)。前日の米国市場で債券高・株安の地合いを引き継いだほか、日経 平均株価の続落で、商品投資顧問(CTA)をはじめとする海外勢や国 内投資家からの買いが増えた。先物は1カ月ぶりの高値をつけたほか、 新発10年債利回りは一時1.33%まで低下した。

JPモルガン・アセットマネジメントの国部真二債券運用部長は、 財政悪化や国債増発懸念で10年債利回りは10日に1.485%まで上昇し たものの、銀行や生命保険などは預金・貸出ギャップで余剰資金が潤沢 にあるほか、年金基金もデュレーション(保有債券の年限)が延びるこ ともあり、買いが入ってもおかしくなかったと述べた。

現物債市場で新発10年物の303回債利回りは、前日比1ベーシス ポイント(bp)低い1.36%で取引開始。直後に横ばいの1.37%をつけ たが、その後は水準を切り下げており、一時は4bp低い1.33%と新発 10年債利回りとしては10月19日以来、約1カ月ぶりの水準まで下げ た。午後4時5分時点では3bp低い1.34%で推移している。

超長期債も上昇。新発20年債利回りは一時4bp低い2.08%まで下 げたほか、新発30年債利回りは3bp低い2.235%に低下している。

連日の堅調な相場展開について、今週初めまでショート(売り持 ち)にしていたCTAなどの海外ファンド勢が買い戻しを入れているこ とが要因との指摘が出ていた。損保ジャパン・グローバル運用部の債券 運用第1グループリーダーの砺波政明氏は、「これまで売っていた海外 勢が一昨日から買い戻しを入れており、先物主導で値を上げている。買 い遅れた投資家も買いを入れている」と指摘した。

岡三アセットマネジメント債券運用部長の山田聡氏も、「新発10 年債利回りの1.3%台後半から1.5%手前にかけて、かなりショートが あったことの反動が一気に出た。これに投資家の買い需要も巻き込ん だ」と話した。

先物は一時139円台乗せ

東京先物市場の中心限月12月物は4日続伸。前日比17銭高の138 円66銭で始まり、すぐに138円53銭まで伸び悩んだ。その後に再び買 いが膨むと一時は53銭高の139円2銭まで上昇して、10月15日以来、 約1カ月ぶりの高値をつけた。午後もこの日の高値圏で推移し、結局は 39銭高の138円88銭で引けた。

先物12月物は、前日からの2日間で1円程度も上昇したが、こう した急騰について、売り持ち高を買い戻すテクニカルな要因が大きいと JPモルガン・アセットの国部氏は説明した。

前日の米国債相場が30年債入札通過後に堅調となり、日本でも今 週実施された40年債と5年債入札を無事に通過したことも、円債市場 での買い安心感につながった。前日の米株安を受けて、日経平均株価は 小幅続落した。

一方、来週16日に発表される日本の7-9月期の実質国内総生産 (GDP)速報値に関して、JPモルガン・アセットの国部氏は、「意 外な数字にならない限り、相場への影響はあまりないのではないか」と みている。ブルームバーグ・ニュースの調査では、実質GDPは前期比

0.7%上昇、年率2.9%上昇が予想されている。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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