実弾と戯れるウォール街、ロビイストは巨大金融の解体阻止に動く

【記者:Alison Vekshin, Robert Schmidt】

11月12日(ブルームバーグ):ウォール街(米金融街)の7人の ロビイストが9日、ワシントンの連邦議会を訪れた。下院金融委員会 資本市場小委員会のポール・カンジョルスキ委員長(民主、ペンシル ベニア州)は巨大金融機関を解体する構想を描いているが、それが良 い考えではないと委員長のスタッフを説得できるとロビイストらは期 待していた。

しかし、彼らは厳粛な結果とともにワシントンを離れることにな る。カンジョルスキ議員が本気だっただけでない。議員は来週にも法 案の提出を計画しており、それが議会を通過するかもしれないという のだ。同日の会合が非公開であることを理由に2人の出席者が匿名を 条件に語った。

11月12日は、大恐慌時代に成立し、銀行の融資・預金業務と投 資銀行業務の分離を定めたグラス・スティーガル法の規制が、1999年 に当時のクリントン米大統領によって撤廃されてからちょうど10年 目の節目に当たる。規制の撤廃は、後に450億ドル(約4兆400億円) もの公的救済資金によって支えられる巨大金融機関シティグループの 誕生を可能にした。金融業界は現在、議会が再び法的規制に動くのを 阻止するため躍起となっている。

金融機関の利害を代表してロビー活動を行うクラーク・ライト ル・アンド・ゲドゥルディグのロビイスト、サム・ゲドゥルディグ氏 は「われわれは実弾と戯れている。銀行業界は懸念してしかるべきだ」 と話す。同社は9日の会合には参加していない。

大手金融機関18社の最高経営責任者(CEO)で構成する「金融 サービスフォーラム」のロビイストらは、カンジョルスキ議員の事務 所を訪問する計画を立てた。フォーラムは先週、下院金融委に所属す る議員やスタッフら10人余りと会合を予定していたか、実際に会った ものとみられる。フォーラムのロブ・ニコルズ代表は、国際的に競争 するために米国は巨大な金融機関を必要とすると主張している。

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