10月の米住宅差し押さえ、8カ月連続で30万件超-リアルティトラック

デフォルト(債務不履行)関連デ ータの販売を手掛ける米リアルティトラックが12日発表した統計に よると、10月の米住宅差し押さえ手続き開始件数は8カ月連続で30 万件を超えた。厳しい雇用環境の中、住宅保有者のローン返済が一段 と厳しくなっている。

リアルティトラックによれば、デフォルトないし競売の通告、差 し押さえの実行を合計した手続き開始件数は、10月に前年同月比19% 増の33万2292件となった。住宅保有者385人に1人が関連手続きの 対象となったことになる。前月比では3%減と3カ月連続で減少した。

ネバダ大学ラスベガス校のスティーブン・ミラー経済学部長はイ ンタビューで、「差し押さえ問題は依然解消されておらず、引き続き住 宅価格を押し下げるだろう」と指摘。「銀行が市場へ放出していない在 庫をどの程度抱えているかを、われわれが知らないということが問題 の本質だ」と語った。

全米不動産業者協会(NAR)によれば、7-9月(第3四半期) の差し押さえ物件の販売は全体の30%を占め、中間価格は前年同期比 11%下落の17万7900ドル(約1600万円)となった。

リアルティトラックのジェームズ・サッカチオ最高経営責任者(C EO)は発表文書で、「住宅市場が低迷する中で、リスクの高い住宅ロ ーンに加え、住宅ローン残高が住宅の現在価値を上回る『ネガティブ エクイティ』、失業問題などのファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条 件)が差し押さえの原因となっており、回復の初期段階で引き続き重 くのしかかる」と指摘。「差し押さえ件数は大半の州で前年を大きく上 回る水準での推移が続くだろう」と予想した。

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