ユニデン株急落、ベトナム工場で納期遅れ頻発-採算悪化で赤字拡大へ

通信機器メーカー、ユニデンの株 価が急落。ベトナム工場の生産性改善が遅れているほか、円高による為 替差損も響き、今期(2010年3月期)赤字幅が従来計画から拡大する 見通しになった。前日比9.9%安の182円まで下げ、4月2日(安値 180円)以来およそ7カ月ぶりの安値水準に沈んだ。

ユニデンが11日に発表した今期業績予想の下方修正によると、連 結最終損益は76億円の赤字(前期は108億円赤字)になる見込み。従 来予想は24億円の赤字だった。コードレス電話を手掛けるベトナム工 場の生産活動が軌道に乗るのが遅れ、納期遅延を回避するための費用が 膨らむ。想定以上の円高ドル安による為替差損発生も重しとなる。

同社管理本部の佐藤文久IR室長によると、昨年春先から稼働を始 めたベトナム工場では、言葉の障壁もあり、工員を統括できる中間管理 職の育成が遅れている。そのため受注を適切にさばききれず、「採算悪 化につながる受注残の増加、納期遅れが頻発している状況」という。

通期想定為替レートについては、足元の円高基調を勘案し、従来の 1ドル=98円から92円に修正した。同社はベトナムや中国の工場で生 産した通信関連機器を主に北米に輸出しており、為替変動の影響を大き く受ける。

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