NYSEユーロネクストを格下げ方向で見直し-ムーディーズ

米格付け会社のムーディーズ・ インベスターズ・サービスは11日、証券取引所運営で最大手の米N YSEユーロネクストの長期格付け「A2」と短期格付け「プライム 1」を引き下げ方向で見直すと発表した。NYSEユーロネクストの 債務削減ペースが不十分な可能性があると説明した。一方、電子取引 所運営の米ナスダックOMXグループの格付けを「Ba1」から引き 上げ、投資適格級の「Baa3」とした。

ムーディーズは発表資料でNYSEユーロネクスト長期格付け について、ジャンク級(投機的格付け)より5段階高い現在の「A2」 から「1段階以上」引き下げる可能性があると表明した。

ダイレクト・エッジ・ホールディングスやバッツ・グローバル・ マーケッツなどの新興取引所や、「ダークプール」と呼ばれる私設取 引システムに市場シェアを奪われたことから、NYSEユーロネクス トとナスダックは株式取引以外に事業を拡大してきた。両取引所とも オプション取引市場を拡充したほか、ナスダックはプレスリリース提 供や上場企業向け株価モニタリングを開始。ムーディーズによると、 NYSEがデータセンター設立に向け支出を増やしたのに対し、ナス ダックは債務支払いと事業拡大とのバランスを図っている。

英フォックス・ピット・ケルトン・コクラン・カロニア・ウォーカ ーのアナリスト、エド・ディトマイア氏(ニューヨーク在勤)は「両 社とも事業投資を迫られる状況に直面している。ナスダックは統合で シナジー効果と経費削減を実現し、積極的に債務も返済してきてい る」と指摘。「NYSEについては、現在、大規模な投資の時期にあ り、2009年は厳しい年になる」と説明した。

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