NY外為:ドル一時15カ月ぶり安値-米ゼロ金利維持観測

ニューヨーク外国為替市場で はドルが一時、主要通貨に対して1年3カ月ぶり安値をつけた。米 連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を事実上ゼロで維持する との見方が背景。

ストラテジストらは、1ユーロ=1.5050ドルを一段のドル売り が促される節目とみていたが、この水準以上のドル安にはならなか ったことからその後ドルは反転し、対ユーロで上昇した。

ポンドは対ユーロで大幅安。イングランド銀行(BOE)のキ ング総裁が、ポンド下落は経済の不均衡是正を図る一助となるだろ うと述べたことが嫌気された。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略世界責任者、マー ク・チャンドラー氏は「ドルへのセンチメントはまだ総じてネガテ ィブだ」と述べ、ユーロは「依然として、年初来高値に非常に近い 距離にいる」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時25分現在、主要6通貨に対するイ ンターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は75.098。前 日は75.021だった。この日は一時、0.3%高の74.774と、2008 年8月以来の最低を付けた。

ドルは対ユーロで1ユーロ=1.4980ドル、一時はロンドン時間 の引けにかけて1.5048ドルを付ける場面もあった。ユーロは10月 26日、対ドルで1ユーロ=1.5063ドルを記録し、1年3カ月ぶり 高値をつけた。

有利な米輸出企業

年初からドルはユーロに対して6.6%下落。米調査会社ベスポー ク・インベストメント・グループがまとめたデータによると、米輸 出企業の株価パフォーマンスは国内で事業展開している米企業に比 べて27ポイント上回っている。

中国人民元

ドル下落に連動し、人民元も下落。過去1年間で元は対ユーロ で17%安、対円では8%値下がりしており、中国の輸出競争国から同 国に対して元上昇を容認するよう圧力が強まっている。

オバマ米大統領は9日、ロイター通信のインタビューに応じ、 来週北京で中国の胡錦濤国家主席と会談する際に、為替問題を取り上 げることを明らかにした。

ブルームバーグのデータによれば、1年物の元先物(ノンデリ バラブル・フォワード、NDF)は、前日比0.4%高の1ドル=

6.8120元。現物相場6.8259元から3.2%上昇を見込んでいる。

中国政府は08年7月以降、人民元の対ドル相場を1ドル=

6.83元近辺で維持している。人民元はこれより前の3年間で21%上 昇した。

四半期金融政策報告書

中国人民銀行(中央銀行)は11日発表した四半期金融政策報告 書で、為替政策は世界の資本の流れと主要通貨の変動を考慮に入れ ると記述した。当局者はこれまで、人民元相場は「基本的には安定 した水準」の維持を目指していた。

中国の10月鉱工業生産は前年同月比で16%拡大、同月の貿易 黒字も増加した。

ドルは対円ではほぼ変わらずの1ドル=89円82銭、前日は同 89円81銭だった。ユーロは円に対して1ユーロ=134円56銭(前 日は134円65銭)だった。

原題:Dollar Touches 15-Month Low on Bets Fed Rate to Stay

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