世界的な資産バブル懸念は「早まった考え」-フィッチのライリー氏

格付け会社フィッチ・レーティ ングスのグローバル・ソブリン格付け責任者デービッド・ライリー氏 は11日、世界の株価や不動産価格が持続不可能な水準に上昇したとの 懸念は「早計」であり、余剰生産能力がインフレ抑制に役立つとの見 解を示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)、イ ングランド銀行(英中央銀行)は先週、世界経済を大恐慌以来で最悪 の不況から救うために導入した緊急措置を一部取りやめる動きを見せ た。ダーリング英財務相は6日、世界主要国の景気が回復に向かう中 で、20カ国・地域(G20)は資産バブルへの対応策をまとめるべきだ と提言した。

2007年に始まった金融危機を予想したニューヨーク大学のヌリ エル・ルービニ教授は1日、日米英当局が政策金利をゼロ近くまで引 き下げていることでドル相場が押し下げられ、資産価値の大幅な上昇 を助長しているとの見方を示した。国際商品相場は金を中心に過去最 高値近くで推移。さらに資金調達コストの低下が不動産や株式相場を 押し上げている。

ライリー氏はソウルから電話インタビューに応じ、「資産インフ レに対する懸念には行き過ぎもある」と指摘。「政策担当者は景気回 復の一環として資産価格を再び上昇させたい考えだ。それが制御不能 に陥り始めれば、将来の資産バブルに不安を抱くこともできるが、こ うした懸念はやや早計だと思う」と語った。

米S&P500種株価指数は今年に入って21%上昇。FRBのゼロ に近い政策金利や融資拡大がリセッション(景気後退)対策として効 果を上げ、過去8カ月で月間騰落率がマイナスとなったのは1回だけ だった。

10日発表された10月の中国住宅価格は1年2カ月ぶりの高い伸 びを記録。英国の住宅価格もほぼ3年ぶりの高水準に達した。

-- Editors: James Regan, Simon Harvey

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Bob Chen in Hong Kong at +852-2977-6631 or bchen45@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Sandy Hendry at +852-2977-6608 or shendry@bloomberg.net

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