ゼーリック世銀総裁:世界の金融機関は新たなリスクに直面-失業増で

世界銀行のゼーリック総裁は11 日、世界的な失業率の上昇で消費者の債務返済が一段と困難になるた め、世界各国・地域の金融機関は新たなリスクに直面しているとの認 識を示した。

ゼーリック総裁はシンガポールで開かれた会議で、景気回復ペー スは緩慢なものとなる公算が大きいが、世界の経済と金融市場は「回 復」しつつあると発言。ただ、その回復は世界で均衡の取れたものと はならないと予想した。

総裁はまた、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を「長 期にわたって」ゼロ%付近に据え置くと表明しているため、伝統的に FRBの政策に追随してきた東アジアの政策当局者は課題に直面する 可能性があると主張。成長ペースが世界の中でも速いと予想される同 地域は、インフレ圧力にさらされる公算が大きいと述べた。

さらに、東アジアでは資産バブルも警戒しなければならないと述 べ、世界的な景気回復は信頼感がその原動力の一部になったが、資産 バブルによって損なわれるかもしれないとの見方を示した。

総裁はこのほか、中国やインドのような途上国は世界の成長エン ジンとなり、弱い米国の消費を補うことも可能と述べた。

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