中国は人民元上昇を来年容認へ、インフレ抑制狙う-リバーフロント

リバーフロント・インベストメン ト・グループとRBCキャピタル・マーケッツによれば、中国は加速 しつつあるインフレの抑制を狙い、来年は人民元のドルに対する上昇 加速を容認する見通しだ。

リバーフロントで中国株など14億ドル相当の株式運用に携わる マイケル・ジョーンズ氏は、「中国には人民元上昇を容認するか、社会 不安を引き起こす危険を覚悟でインフレ加速を容認するかの選択肢が ある」と指摘。「インフレ圧力で、中国は人民元の大幅な上昇を認めざ るを得なくなるだろう」と予想した。

中国人民銀行(中央銀行)が11日発表した10月のM2(広義の 通貨供給量)は前年同月比29.4%増と、過去最大の伸びとなった。ジ ョーンズ氏は「2004年と08年には急速なマネーサプライ(通貨供給 量)の伸びがインフレにつながった。同じことが再び起きる可能性が ある」と述べた。

同氏は来年のインフレ率が最大7%になると見込んでいる。食品 価格上昇の影響で見通しを2倍に引き上げた。そうした最悪のケース では、中国の政策担当者らが人民元の25%切り上げに追い込まれる公 算があると同氏はみている。

RBCの新興市場調査グローバル責任者、ニック・シャミー氏は、 中国の4兆元(約52兆円)規模の景気対策と過去最高の融資額がイン フレ上昇につながり、政府の元高容認を促す可能性があると指摘。

同氏は顧客向けリポートで、「強力な景気刺激に加えて流動性が非 常に潤沢な状況により、数カ月後にインフレ圧力が高まる公算は大き く、金融引き締めの必要性を示唆している。通貨上昇がその一環とな る可能性は高い」と分析した。

RBCは、人民元が来年末までに1ドル=6.50元に上昇すると予 想している。

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