INGの保険事業分離:新興市場でライバル企業が買収合戦展開の公算

オランダの金融サービス最大手、 INGグループは120億ユーロ(約1兆6000億円)規模の保険事業を 分離する方針を決めた。この決定を受け、INGの資産獲得を目指す 競合他社が新興市場で買収合戦を繰り広げる公算が大きい。

SNSアセット・マネジメントで約11億ドル(約990億円)を運 用するシニアポートフォリオマネジャー、コーン・バンゼイジル氏は 「INGが展開する極東や中南米、中・東欧など成長市場における事 業は、相当なプレミアム(上乗せ)価格で売却されるだろう」と語っ た。同社はING株を保有している。

INGは、100億ユーロの資金注入や住宅ローン資産216億ユー ロ相当への保証などの政府支援について、欧州連合(EU)の行政執 行機関である欧州委員会から承認を得るため、今後4年間で保険事業 を分離する計画を発表している。

INGの保険資産売却で、市場では約645億ドル規模の取引が発 生すると見込まれる。インドやチリ、ポーランドなどにあるINGの 保険事業の完全子会社や関連部門が売却対象となる見通しだ。

フランス保険会社アクサのアンリ・ドカストリ最高経営責任者(C EO)は9日、ING部門については言及しなかったが、新興市場で 資産買収を模索していることを明らかにした。イタリアのゼネラリ保 険のジョバンニ・ペリシノット共同CEOは今週、保険資産の価格が 下落して市場に出回れば、前向きに機会をとらえる意向を示した。英 アビバのアンドルー・モスCEOは4日、ING資産を精査する可能 性があると語っている。

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