TB3カ月物、入札後に0.14%台まで急低下-大口落札で需給ひっ迫

財務省が11日に入札を実施した国 庫短期証券(TB)3カ月物は、最高落札利回りの0.16%に対して 、入札後に一時0.14%台まで急低下した。一部の大口落札の影響で需 給がひっ迫し、落札できなかった金融機関が入札後、買いを強めた。

TB67回債(償還2010年2月22日)の入札結果は、最高利回りが

0.1602%、平均利回りは0.1587%と、約3カ月半ぶりの高水準を付けた 前回と横ばい。応札倍率は4.39倍と前回(3.62倍)から上昇し、5月 以来の高倍率になった。

国内証券のTBディーラーによると、発行額5.66兆円のうち、落 札不明先が2.5兆円程度で、証券会社1社による1兆円超の落札もあっ たという。入札前(WI)に0.16%が4000億円規模で取引されており、 入札後は0.145-0.1475%まで買い戻しが入った。既発の3カ月物も

0.155%が買われた。

入札結果を受けて、市場では投資家の大口買いが入ったのではない かとの観測が広がった。67回債の発行日16日はTB3カ月物や2年債 の償還資金が余りやすい。東短リサーチの寺田寿明研究員は、「きょう はたまたま投資家の需要があったのではないか。3カ月物は0.15-

0.16%台の展開が続く」とみていた。

来週入札11兆円超、上昇一服に懐疑的

国内証券のTBディーラーの間では、この日の入札結果は予想外と の声が多い。増発観測で需給悪化懸念がくすぶるなか、来週はTBの入 札ラッシュも控えて、じりじりと金利上昇が続くとみられていたためだ。

0.16%以上の利回りを期待する投資家の声も多かった。

来週のTB入札は、17日に2000億円増額の2.5兆円発行となる1年 物、18日に5.7兆円発行の3カ月物、19日に3.5兆円発行の2カ月物と、 3日間で11.7兆円程度の発行が集中する。来月以降も税収不足を補う 増発観測が出ている。

国内大手銀行の資金担当者は、運用資金が足りないわけではないが、 今は需給を見極めるタイミングでもあるという。中長期国債の増発も含 め、債券全体で投資判断されるという。

10月以降、TB需要の減少でディーラーの在庫が積み上がっている との見方がある。利回り上昇傾向で含み損が膨らむなか、相場の反転を 期待する声もある。ただ、別の国内証券のTBディーラーは、発行量が 多いことは紛れもない事実だとして、利回り上昇の一服には懐疑的な見 方を示す。

3カ月物の好調な入札結果を受けて、6カ月物66回債の0.175%に 割安感から買いが入った。ただ、寺田氏は、「6カ月物は潜在的に売り が強い」とみる。また、財務省がこの日実施した交付税特別会計の6カ 月物の借入金入札では、最高落札金利が0.195%まで上昇した。

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