米上院銀行委員長の報酬規則案は「牙を抜かれたトラ」-効果に疑問の声

米上院銀行委員会のドッド委員長 (民主、コネティカット州)が10日提出した金融規制改革法案に盛り 込まれた金融機関の報酬に関する規則について、幹部報酬の制限にほ とんど効果がない可能性が指摘されている。ゴールドマン・サックス・ グループやモルガン・スタンレーなどの米金融大手は今年、過去最高 の賞与を支給する。

金融規制の改革を図るドッド委員長の法案には幹部報酬に関する 拘束力を持たない株主投票のほか、取締役選任における株主の権限拡 大、上場企業の財務諸表に虚偽記載があった場合の報酬返還容認など が盛り込まれた。

米報酬コンサルティング会社、コンペンセーション・リソーシズ のマネジングディレクター、ポール・ドーフ氏は電話取材に応じ、「大 部分が空疎な内容で、牙を抜かれたトラのようだ」と指摘。規則の追 加がない場合は罰則強化が必要だと述べた。

アナリストの予想によれば、ゴールドマンとモルガン・スタンレ ー、JPモルガン・チェースの金融サービス3社は今年、計297億ド ル(約2兆6700億円)の賞与を支給する見込み。前年から60%増え、 これまでの最高だった2007年の268億ドルを上回る水準。

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