BOAとキャピタル・ワンのCEO:米国の景気回復は「脆弱」

米銀大手バンク・オブ・アメリカ (BOA)とキャピタル・ワン・ファイナンシャルの最高経営責任者 (CEO)は10日、景気回復は「脆弱(ぜいじゃく)」であり、失業 者は職探しに苦労するだろうとの見方を示した。

BOAのケネス・ルイスCEOはニューヨークで開かれた投資家 向け会議で、「本当に持続可能な景気回復の始まりを目にしているとし てもまだ極めて初期の段階にあり、依然として非常に脆弱だ」と述べ、 銀行業が業界全体の回復を見せるのは「まだ少し先だ」との認識を示 した。BOAは預金量と資産規模で米銀最大手。

キャピタル・ワンのリチャード・フェアバンクCEOも同会合で、 景気回復の脆弱性の一因となっているのは住宅価格の弱さだと述べ、 労働市場の回復は過去の回復期よりも緩やかで長期にわたる可能性が あると指摘した。アメリカン・エキスプレス(アメックス)のケネス・ チェノルトCEOは、リセッション(景気後退)は「終わりに近づい ている可能性がある」と語った。

2009年7-9月(第3四半期)の米国内総生産(GDP)速報値 が前期比年率3.5%増と、5四半期ぶりにプラスに転じた上、9月の 米製造業受注も過去半年で5回目のプラスとなり、収益回復を目指す 銀行にとって追い風となるデータが発表されている。ただ、失業率は 10月に26年ぶりの高水準となっており、消費者向けローンやクレジ ットカード・ローンのデフォルト(債務不履行)が増加する恐れがあ る。

フェアバンクCEOは「労働時間の減少が生み出す労働市場のた るみは、失業率で示された程度よりも大きくなっている」と述べ、就 職までにかかる時間の平均は過去最長だと指摘。同CEOはさらに、 「今回のリセッションは地理的に広範囲に広がっているため、労働者 は転居で新たな仕事を探すことが難しい状況だ。住宅危機は引越しの 可能性をさらに減らしており、多くの労働者は転居のために現在の住 まいを売却することができない」と付け加えた。

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