米国株:S&P500は小幅安、決算を嫌気-ダウは続伸

米株式市場では軟調な銘柄が多 かった。MBIAやフルアー、エレクトロニック・アーツ(EA)の 決算が期待外れな内容だったことを嫌気した。S&P500種株価指数 は小幅ながら7営業日ぶりに下げた。

金融保証会社(モノライン)世界最大手のMBIAは27%下落。 同社が発表した2009年7-9月(第3四半期)決算は、クレジット デリバティブ市場を通じて保証していた証券の価格下落が響き、純損 益が7億2780万ドルの赤字となった。エンジニアリング大手のフル アーは7.6%安。通期の利益見通しを下方修正したことが嫌気された。 EAも安い。同社の決算は7-9月(第3四半期)まで11四半期連 続の赤字となった。

一方、ダウ工業株30種平均はこの日も上昇。13カ月ぶり高値を 付けた。アメリカン・エキスプレス(アメックス)やバンク・オブ・ アメリカ(BOA)の値上がりが寄与した。

ルーミス・セイレス(ミシガン州ブルームフィールドヒルズ)の ファンドマネジャー、ディーン・グリス氏は「市場はどの企業がどう いった内容の決算を発表するかによって、日々一進一退を繰り返して いるようだ。きょうはやや期待外れな決算がいくつか見られた」と指 摘。「かなり良かった前日からの反動もある程度見られる」と分析し た。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は5対8。S& P500種株価指数は前日比0.1%未満安い1093.01。前日は2.2% 上昇していた。ダウ工業株30種平均は20.03ドル(0.2%)高の

10246.97ドルと、終値ベースでは2008年10月3日以来の高値と なった。

S&P500種は取引開始後の1時間で一時0.3%高まで上昇し、 10月9日に付けた1年ぶり高値まで1.5ポイント以内とする場面も あった。

「漸進的な改善」

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオ ン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・ サリバン氏は、「ここからさらに上昇するには、経済成長や企業活動 の面において漸進的な改善が続く必要がある。またできれば、レイオ フのペースが引き続き鈍化することも必要だ」と指摘した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種の構成 銘柄中で10月7日以降に7-9月期決算を発表した430社のうち、 83%は予想を上回った。平均1株利益は同四半期に15%減少し、9 四半期連続での減益となっている。

MBIA、フルアー

MBIAは27%安の3.52ドル。08年4月以降で最大の下げと なった。同社の第3四半期決算は純損失が1株当たり3.50ドル。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想の平均では1.09 ドルと見込まれていた。

フルアーは7.6%下落の44.38ドルと、3月以降で最大の下げ。 米上場エンジニアリング最大手の同社は、通期の利益見通しを引き下 げた。第3四半期決算では、1株利益が89セントと、市場の予想平 均90セントを若干下回った。

EAは6.4%安の18.29ドル。ゲームソフトメーカーの同社が 発表した7-9月(第2四半期)決算は、純損失が3億9100万ドル (1株当たり1.21ドル)と、前年同期から拡大。一部項目調整後の 1株利益は6セントで、ブルームバーグがまとめたアナリストの予想 平均(10セント)に届かなかった。

AIG、BOA

保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) は3.9%高の37.59ドル。格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスは、米政府から救済措置を受けたAIGについて、金融 市場が安定すれば米連邦準備制度理事会(FRB)からの融資枠と、 米財務省による出資の「大部分または全額」の返済が可能になるとの 見方を示した。

BOAは1.7%上昇の16.03ドル。ケネス・ルイス最高経営責 任者(CEO)は、メリルリンチ買収に伴うコスト削減について、目 標の70億ドルのうち年内に45%を達成するとの見通しを明らかにし た。買収完了時点では25%と見込んでいた。

アメックスは1.6%高の39.68ドル。同社は10月の世界全体で のカード支払額が3%増加したと発表した。株高で富裕層顧客の心理 が改善した可能性がある。

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